枝野幹事長は１日、神奈川県厚木市を訪れて、参院選党公認のかねこ洋一候補の応援演説に入った。
枝野幸男幹事長
枝野幸男幹事長
枝野幹事長は、憲法改正について安倍総理が選挙の争点として語らないで、「選挙が終わったら公約に書いてあるからやらせてもらうとするのは姑息」だとし、改憲勢力に３分の２の議席を取らせるべきではないと述べた。そのうえでイギリスのＥＵ離脱の国民投票を引き合いに出し「イギリスは大変なことになっている。最後は国民投票にかければいいと思っているなら、それは違う。イギリスでは国が真っ二つになってどうやってまとめていくのか大問題になっている」と国民投票によって国が割れる危険性を指摘。「今この国の憲法を急いで変える。そのために国民投票をやって大騒ぎをする。そんな余裕がどこにあるのか。高齢社会の老後の安心、少子化を食い止めるための子育て支援、経済を立て直し、貧困から救い、格差を是正する。こういうことをするだけでも政治は手一杯。そんな中で安倍さんの個人的な趣味、おじいちゃんができなかったことをすることで恩返し、こんなことで後回しにされたらたまらない」と憲法改正の国民投票による国内の混乱と優先すべき事項が後回しにされる懸念を訴えた。
そして最後に「かねこ洋一さんには大変厳しい中で戦ってもらっている。一人だったら楽勝だった。でも、日本のために（神奈川選挙区定数４のうち）２議席を取らなければいけない。ぜひ皆さんの力で安倍政権の暴走を止める神奈川の２議席をとらせていただきたい」と述べ、改憲勢力が３分の２の議席を取ることを阻止するために「１票を積み重ねてかねこ候補を当選圏に押し上げてほしい」と支援を訴えた。
かねこ洋一候補
かねこ洋一候補
「普通の人から豊かになろう」「現実的な政策を」そう繰り返し訴えるかねこ洋一候補は、旧経済企画庁やＯＥＣＤで白書のとりまとめや景気対策づくりをしてきた経済通。参院議員を２期務めて今回３期目の当選を目指している。
かねこ候補は「消費税が社会保障のためにと３％増税されて税収８兆円に増えたが、社会保障には６分の1しか使われていない」と指摘し、「このようなことをしているので年金の手取り額が減り、介護保険は利用者の負担額が倍増して切り捨てられている」と述べた。
また、安全保障法制については「ミサイルが日本に飛んできて、それを打ち落とすのは個別的自衛権の範囲内でできる。だからこそ憲法９条を変える必要はない」と指摘。憲法９条を変えて緊急事態条項を追加しても日本の安全は高まらないと述べ、「外国船舶が尖閣諸島に来たときに１番最初に対応するのは海上保安庁。でも海上保安庁の年間予算は２０００億円。さっき言った消費増税３％で８兆円。８兆円とって２０００億円の海上保安庁に予算を回してあげないのが不思議でたまらない。こうした地道な努力をやろうと言っているのが私ども民進党そしてかねこ洋一。ぜひ現実的な政策を訴える民進党のかねこ洋一にお力を与えていただきたい」と訴えた。最後にかねこ候補は「極端なことを言うつもりはまったくない。普通の人が豊かになれる社会づくりを目指して民進党のかねこ洋一最後の最後まで戦い抜く。戦況は極めて厳しい。最後の議席を他党の候補と競り合っている。どうか力を貸してほしい」と支援を求めた。
実は女性に大人気のかねこ候補
