枝野幸男幹事長は2日午後、遊説先の岐阜県大垣市内で記者団からの取材に応じた。

 岐阜選挙区の位置づけ、情勢について枝野幹事長は、「現職で頑張ってきた仲間だ。なんとか戻ってきてほしい。若干出遅れはあったが、急激に追い上げてきているとみている。残り1週間でかわすところまで行くかの瀬戸際だ。最大限力を注いでいきたい。勝たなければいけない1人区の一つだ」と述べた。

枝野幸男幹事長

 バングラデシュで発生した人質事件への政府の対応については、「現在進行形であり、評価を下す段階ではない。しかし、自らも官房長官を務めた経験から、こういう状況下では情報の結節点としての官房長官は余人に代えがたい立場。総理や副長官では代替できるものではないと思っている」と述べ、菅官房長官が選挙の遊説を続けていることに疑問を表明した。

 GPIFの昨年度の運用結果の公表が選挙後に先送りされ、TPPの法案審議も先送りにされたことなどでの安倍政権の姿勢について問われ、「都合の悪いことを国民に隠すことは、3年半続いてきた安倍政権の本質だ。GPIF、TPPにしても、安倍政権の姿勢を国民の皆さんに問うていきたい」と述べた。