岡田克也代表は2日、遊説先の滋賀県草津市内で記者団の取材に応じた。主なやり取りは次の通り。

 問 滋賀県は最重点候補という話だが、選挙戦を戦っていて滋賀県の位置づけは。
 答 詳しいことは申し上げないが、追いかけていてかなり近づいてきた。1週間で勝てそうと判断しているから最重点区になっている。

 問 林さんの演説にあったがGPIFの5兆円の損失それから南スーダンでの駆けつけ警護を参院選後に先送りするという方針だが、どのように考えているか。

 答 安倍政権の常とう手段。大事なことは知らせない。黙ってやり過ごす。GPIFも5兆円の話は新聞で報じられたので表に出ているが、29日に公表する予定だった。本来なら7月初めに毎年公表していたのをわざと遅らせる姑息なやり方だ。本当のことを知らせないのは、駆けつけ警護もそうだ。消費税延期の話も国会では全く言わずに、閉じてから記者会見で発表する。いろいろな議論を恐れている。補正予算も5兆円とか10兆円とか20兆円などとも言われているが、財源がいまだ明らかにならない。都合のよい情報だけを流して財源をどうするのかは言わない。選挙でのリスクを避ける。一番の典型が憲法改正。争点じゃないと言って、3分の2を取れば必ず手掛けてくる。それを許してはならない。安倍政治の暴走をしっかり止め、政治の流れを変える大事な選挙だ。

 問 関西の民進党は序盤の情勢厳しいという結果だが、巻き返しでどういった点に気を付けるか。
 答 それぞれ競っている接戦の中で、しっかり主張していくことに尽きる。あとは投票にたくさん行っていただかないと安倍政治を良いと思っていないけど、投票には行かないであきらめている人もたくさんいる。野党統一候補が成立しているので、特にそういうところは気持ちを一つにして投票に行っていただきたい。

 問 今後強調して訴えたい部分はあるか。
 答 基本は平和の問題。年金の話は許せない。

 問 先日、岡田代表から、嘉田元滋賀県知事への支援の要請をされたという話が出ていたが、残り一週間嘉田知事の動きについて。
 答 あまり個別のことは言わないほうがいいと思う。県連の方で、様々な対応はしていると思う。

 問 無党派層の動きはカギだと思うが、嘉田元知事の人気は根強いということで代表の動きは。
 答 代表が行くのは決まったとき。県連に対応を任せている。憶測で物を言わないほうがいいと思う。

 問 武装グループがダッカの飲食店を襲撃して人質をとって立てこもり、邦人がいるという情報もあるが受け止めを。
 答 情報は十分ではない。邦人の安否は気になる。何人いたかという情報も入っていない。救出されたかも明らかでない。事実関係をはっきりさせるのが先決。もしけがをされた日本人がいれば全力を挙げて救助に当たるのが大事だ。

 問 総理は今回の事件を受けて、遊説日程を取りやめたが、菅官房長官は会見の後、新潟に遊説に出発した。こうした対応について受け止めを。
 答 総理が遊説を取りやめたことは今までと比べるとまだまし。日本人の命が関わっているのでしっかりした対応を求めたい。これから総理の日程がどうなるか分からない。やはり少なくとも総理と官房長官どちらかは官邸あるいは官邸まわりに常にいるのが鉄則だと思う。

 問 危機管理の体制が必要だということだが、官房長官が新潟に行ったのは問題ないか。
 答 問題ないとか良いとか個別にいう話ではない。ナンバーワンかナンバーツーが常に官邸あるいはその周りにいるのが鉄則ということ。

 問 官邸の動きもそうだが、警察庁からテロ対応のユニットが現地入りして、木原外務副大臣も現地入りしたが、この動きについて受け止めを。
 答 政府が現地入りするのは当たり前。

 問 民進党として情報連絡室を立ち上げたが、今後の対応について考えていることは。
 答 まず情報収集。それがなければ具体的なことが出てこないので、政府から得るしかない。しっかり情報を提供してもらいたい。