枝野幸男幹事長、山尾志桜里政調会長は3日、相次いで参院選東京都選挙区に入り、民進党公認で戦っている小川敏夫候補の応援に入った。また、奥田愛基さんをはじめSEALDsから多くの学生が「3分の2を取らせない」「みんなのための政治を、いま。」のプラカードを掲げて小川候補への支援を訴えた。

SEALDs 奥田愛基さん

シールズの奥田愛基さん

シールズの奥田愛基さん

 SEALDsの奥田さんは、午前中の街頭演説後に数人の学生が奨学金の額を見せながら語ってくれたことを紹介した。「(学生さんたちは)お金がなさ過ぎて、コンビニの廃棄分をもらっているとか、コンビニの余っているジュースを売っているところで買っているとか聞いた。『奥田さん、奨学金や生活のことを言ってくれ』と頼まれた」ことを明かした。株価は上がっているのに自分たちの生活がどんどん貧しくなっている現状について「俺たちの生活のことをもっと考えてほしい。そういう人に政治家になってほしい。俺も本気になって小川敏夫さんを応援する」と訴え、聴衆にも支援を呼びかけた。

山尾志桜里政調会長

山尾志桜里政調会長

山尾志桜里政調会長

 新宿区内の歩行者天国で応援演説に立った山尾政調会長は、「こうやって暑い中、休日の数時間をそれぞれがプラカードを掲げて、この場に立って声を出し、若い人が後ろで支えてくれる。これが政治の姿だと思う。この民主主義の姿を7月10日、私たちは前に進めていきたい。どうか東京都は小川敏夫さんに皆さんの思いを託してください」と力を込めて訴えた。

 また、山尾政調会長は、どこに飛んで行くか分からない的外れなアベノミクスの3本の矢ではなく、「時代が求めている、皆の声から作ってきた3本の希望の柱を日本社会に打ち立てていきたい」と語った。国の将来であり、希望である「子ども」を支援することが1本目の柱だと指摘し「皆さんと一緒に1回実現した高校無償化を、保育園・幼稚園から大学まで広げていきたい」との考えを示した。

 さらに給付型の奨学金について「私たちは財源も含めてきちんとやる。確かにアベノミクスでお金持ちは大金持ちになっている。お金持ちが悪いわけではない。そうした方の株の取り引きの税率を5%上げさせていただく。子どもたちの未来のために振り向けることができるなら、いくらでもそういった方に頭を下げて財源のお願いをしたいと思っている。皆さんの力があれば、これを実行できるはずだ」と語り、聴衆に協力を求めた。

枝野幸男幹事長

枝野幸男幹事長

枝野幸男幹事長

 銀座街頭で演説に立った枝野幹事長は、参院選の応援で全国各地を回る中で自民党支持者から言われたエピソードを語った。「実は私、自民党支持だが、今の自民党はダメだ。これまでの自民党とは違う。今度ばかりはがんばってもらいたい」と多くの自民支持者から激励されていると明かした。そして「民主主義で声を上げないのは、賛成しているものとみなされる。棄権をしたら安倍さんを助けることになる。だから投票所に足をはこんでもらいたい。そしてしっかり声をあげていただきたい。このことが今、求められている」と力説し、小川候補への支援を強く訴えた。

小川敏夫候補

小川敏夫候補

小川敏夫候補

 数百人による「小川コール」が唱和される中でマイクを握った小川候補は、「若い人の雇用の半数近くが非正規雇用になっている。非正規雇用の人は、結婚する率が正規雇用の人の半分しかない。こんなに若い世代がアベノミクスによって痛めつけられている。この人たちを政治の力でしっかり支えたい。それは簡単だ。派遣労働を法律で制限して働く人を支える。私は約束したことを必ず実行する。必ず勝たせてください」と力を込めて訴えた。

銀座街頭演説

銀座街頭演説

新宿での街頭演説

新宿での街頭演説