枝野幸男幹事長は5日、東京都江東区での街頭演説会の後、記者団の質問に応じた。主なやりとりは以下の通り。

 問 都連で長島昭久衆院議員を都知事選候補として検討すると一致したがそれについての受け止めを。
 答 東京の問題なので都連の意見を聞きながら進めるが、都連の意見は玄葉選対委員長が聞いている。そういったことを参考にしながら検討したいと思っているが、中間段階で申し上げるべきでないのでコメントを控える。

 問 候補者選定にあたって一番重要なことは。
 答 自民党と公明党がつくった2代の知事が「政治とカネ」の問題で途中で辞めざるを得なかった。この刷新が問われている。それにふさわしい人でなければいけない。

 問 参院選の野党4党の連携に対する影響は重要な点になってくるのか。
 答 まったく関係ないと言ったらうそになる。基本的には地方政治と国政は違う。地方に行けば、自民党と共産党が組んでいるケースもある。自民党と公明党による都政を刷新しなければという観点は4党あるいはネット(都議会生活者ネットワーク)の皆さん含めて一致している。

 問 野党4党で候補者を推すという考えは
 答 基本的には今の自民党と公明党による都政を刷新するということであればそうした枠組みは一つの意味を持つだろうと思っているが、具体的な候補者を絞り込んでいく中での話になる。

 問 増田さん(増田寛也元岩手県知事)を自民党が候補の主軸にと言っているが、同調はできないと松原さん(松原仁衆院議員)が言っているが幹事長も同じ考えか。
 答 都連の会議や意向は直接聞いていないが、とにかく自民党と公明党による2代の都政を刷新するにふさわしい人を推したいのは都連の皆さんと共通している。

 問 増田さんがそれにふさわしい人物か。
 答 現時点で固有名詞のことを申し上げたことはない。

 問 今日は幹事長は都内を回っているが、これまで勝負を決めると言われている1人区をまわって、そこで重大なテーマとなっていた農業をいかに守るかという民進党の訴えはあるか。
 答 自民党との決定的な違いは自民党は世界と競争できる強い部分だけ光をあてていく。われわれは空気や水や緑や地域社会を支えている農業の多面的な機能を戸別所得補償制度を中心にしてしっかりと支えていく。これが自民党との違いであり、われわれの対案であると思っている。