枝野幹事長は6日、宮城県仙台市で桜井充候補の応援のために開かれた4党幹事長・書記局長長合同街頭演説会に臨み、桜井候補の必勝のためにさらなる支援を呼びかけた。

枝野幸男幹事長

連携をアピールする4党幹事長・書記局長

連携をアピールする4党幹事長・書記局長

 枝野幹事長は、「桜井充は民進党の候補者だから、桜井充のために皆さんに結集していただいたことにお礼を申し上げなければと思ってきた。しかし、これはもはや民進党の公認かどうかは関係ない、どこかの政党の戦いではない。桜井充の戦いでもない。日本の民主主義と、平和と、国民生活を守るための戦いだと今、確信した」と切り出した。

 「安倍総理が語るのは、3年半のアベノミクスの都合のいい数字の自慢と、野党の批判だ」と嘆き、野党共闘を「野合」と言う与党勢力に対し「私たちが今、こうして同じ車の上に乗ってみんなで1人の候補者を勝たせようとしているのは、安倍政治がいかに許されないものであるかを、幅広い人々が感じている証だ」と反論。自民党の憲法改正草案を「おぞましい草案」と批判し、「今やるべきは憲法改正ではない」と主張した。

 その上で「少子高齢化社会を乗り切るために、経済を少しでも元気にしていくために、持続的な農業にするために、震災からの復興を前に進めるために、地に足つけてやっていこうじゃないか」「野党4党はそれぞれ最後まで一生懸命頑張る。でも選挙の主役はわれわれこの壇上に乗っている4人ではない。桜井充でもない。民主主義の主役は皆さんだ。皆さんの民主主義を守るために、皆さん一人ひとりの力を最大限に貸していただきたい。そしてこの宮城から、仙台から、安倍政治を変える。日本の民主主義をまっとうな道に戻す。その第1歩をともに踏み出していこう」と力強く呼び掛けた。

桜井充候補

桜井充候補

桜井充候補

 桜井充候補は、息子が自衛隊員だという母親の「うちの息子は何も言わないけど、上官から言われたら危険な地域に行かなきゃいけない。うちの息子を助けてください」という悲痛な声を紹介し、「あの東日本大震災で復旧・復興が進んだのは自衛隊の皆さんのおかげだ。自衛隊の皆さんは、私たちの生命と財産と安全を守ってくれる組織。今度は自衛隊の皆さんの命と安全を守っていくのが国会議員の役割だ」と主張した。

 震災当時、財務副大臣として復興予算の全額国費負担、グループ化補助金の実現に精力的に取り組んできた桜井候補は「皆さんから問題をいただき、それを一つ一つ解決してきた。今の閉塞感のある状況打ち破っていける候補者は私、桜井充だけだ」とアピールし、「政治に無関心な人たちが増えてきたと言われるが、われわれの日常に関連していることほとんどすべてが政治の場で決まっていく。だから政治にあきらめていては何も生まれないし、黙っていては何も変わらない」「政治を、政治家をあきらめないでほしい。桜井充に賭けて、託してほしい。とにかく勝たなきゃいけない。どうか桜井充を勝たせてほしい」と声を限りに訴えた。

 この日の街頭演説会は、民進・共産・社民・生活の4党のほか、「オール宮城」「桜井充を応援する女性自治体議員」「SEALDs東北」「女の平和ピースアクション」「弁護士219名の会(仙台市弁護士会)」が集結。会場となった仙台駅周辺は、降りしきる雨にもかかわらず大勢の人々の熱気に包まれた。

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