枝野幸男幹事長は7日、北海道江別市で記者団の質問に応じた。

 民進党候補2人の戦いについての分析を聞かれると「ここで勝負が決する」と答えた。
徳永候補と鉢呂候補に業界の団体の後ろ盾がないことについての懸念を問われると「2議席を取りに行く場合の取りに行き方というのは、地域で分けるとか、あるいは片方の候補にいわゆる組織的な応援をしてもらい、もう一人がそれ以外の票を狙っていく。いろいろなやり方があるが、今回の場合は鉢呂さんが実績も知名度もある候補者なので、今回の戦略は戦略として間違えていない。問題はそれが戦術的に最終的に双方が最大限に票を掘り起こすことで、2つ取り得る、その最後の戦いだということ」と述べた。

 憲法改正について安倍政権下で議論をすることについて考えを聞かれると「憲法の話をするのであれば、そもそも昨年の安保法制の憲法適合性、これこそが国民的にも関心が強く、衆議院の憲法審査会では、専門家の皆さんが憲法違反だと言ったところで打ち止めになっているわけなので。まず開くならば、そこからではないかということ。それから、立憲主義の理解が違っているようで、その立憲主義とは何かという議論をしないと、他の議論のしようがない」と述べた。憲法改正について自民党の高村副総裁が「9条を改正するなんてあり得ない」という発言をしていることについて聞かれると「何を言っても新しい判断で変わる政党ということもあるし、そもそも、高村さんがどういう権限で言っているのか。安倍さんがこれは国民に対する絶対的な約束だと、この参院の任期6年間は9条には手を付けないと公言すればまだ違うのかもしれないが、高村さんの発言は何の担保にもならない。むしろ、例によって選挙の前に甘い言葉、選挙後には好きなことをやる、そのいつものパターンだなというふうに受け止めている」と述べた。