枝野幹事長は8日昼、遊説先の神奈川県横浜市内で記者団の取材に応じた(写真は1日の神奈川県内でのぶらさがり記者会見の様子)。

 枝野幹事長は、神奈川県選挙区から民進党公認で立候補している真山勇一、金子洋一両候補の現状と、2人の擁立が適切だったかを問われ、「本当に2人とも大激戦を展開している。最後の1日半、あるいは、投票日に投票に行こう運動をどれくらいやれるか。その運動量でどんな結果もあり得る激戦だと思っている」との所感を述べ、2人を擁立したことについては、「(神奈川県選挙区は定数)4人区であり、野党第1党としてよほどの事情がなければやはり2人立てるというのが責任だと思っている。もちろん、共倒れのリスクもあるが一方で2人取れる可能性も現時点では持っているわけで、何とか2つ取る方に両陣営も党本部としても全力を挙げてやっていきたい」と力を込めた。

 神奈川県選挙区の位置づけについては、「この1日半の戦いで2つ取れる場合もあるし、共倒れもあるという意味では本当に大きな意味を持っている選挙区だ。いわゆる無党派の多いところであり、最後の運動が効果を及ぼしやすいということもあるので、一番の力を入れている場所の1つだ」とした。

 無党派層の浸透と、序盤から終盤にかけての反応については、「例えば3年前の参院選挙や1年半前の総選挙と比べると格段に反応はいいと思っている。中盤ぐらいから非常に良くて、そのいい状況は基本的に変わっていない。問題はそれが票につながるかどうか。そこは、街頭の、いわゆる空中戦だけではなく電話をかけたりという地上戦が同時に伴わないと、空気のいいことが票につながらないということで、両陣営がどれくらい徹底できるかだと思う」と述べた。

 東京都知事選挙については、民進党としては野党4党の枠組みで推せる候補の擁立を目指す方針をあらためて示し、「国政と都政必ずしもイコールではないが、この都知事選挙は自公両党の推した知事による金銭スキャンダル、その都政を刷新する選挙であるということなので、国会での与党・自公に対峙(たいじ)できる勢力が結集するということが、この都政の流れとしても自然体である。それが多くの都民の皆さんからも期待されている。できればその形が望ましいということだ」と述べた。