枝野幸男幹事長は8日、神奈川県横浜市内で真山勇一候補と街頭に立った。

枝野幸男幹事長

枝野幹事長と真山候補

 枝野幹事長はまず、「皆さんのおかげで、真山勇一は公示後ぐんぐん伸びて、もうあと一歩だ。あと一歩、皆さんに押し上げていただきたい」と訴えた。

 自民党の憲法改正草案の問題点を取り上げた枝野幹事長は、「問題は憲法9条だけではない。ただでさえ最近、報道・表現の自由が危ない。真山さんは報道現場で仕事をしてきて大変憂慮している。昨晩の公共放送でも参院選のニュースをやっていない。『選挙が盛り上がらないほうが得だ』という、どこかの意向を忖度(そんたく)しているのではと疑いたくなる。今の憲法があってもこんな状況だ。自民党の草案はこういう基本的人権を時の権力が制約できるものだ」と危機感を訴えた。

 「真山勇一さんは、報道の現場にいて、どういうかたちで圧力がかかるのか、それにどう抗っていけばいいのかを、よく分かっている。そして安倍総理の〝上から目線〟の対極にある人だ。普通の人の暮らしを同じ目線で見て、その声に耳を傾け、それを分かりやすく国会に伝える。真山さんが報道の世界にいた時から一貫しているこの力が、今こそ必要だ」と力説した。

真山勇一候補

真山勇一候補

 真山勇一候補は、「私が今回の選挙に向けて活動を始めた4、5月頃は、メディアでの評価は〝泡沫候補〟だった。しかし今、ようやく当選ラインにたどり着いた」と、支援してくれた人々に感謝した上で、「しかし、ラインにたどり着いただけではだめ。ここから当選するために1票、2票と積み上げることが必要だ」と、さらなる支援を呼びかけた。

 憲法改正を争点にしないという安倍総理の〝争点隠し〟を指摘し、「30年あまりニュースを伝える仕事をしてきたが、安倍政権ほどひどい政権はない。国民を馬鹿にしている」と憤り、「安倍さんは本当に危険だ。こんな言葉を使いたくはないが、まさに安倍政権下での報道の実態は〝大本営発表〟に近づいている。今はメディアの危機だ」「憲法や自由を守るために、あと2日全力で戦う。どうか皆さんのご支援を」と力強く訴えた。

松野議員

 この日は、旧維新の党代表の松野頼久衆院議員、細野豪志衆院議員らも応援に駆け付けた。松野議員は、「消費税を8%に上げたのは社会保障の充実を図るためだったのに、今の政治は相変わらず公共事業ばかりやっている。今の自民党のやり方を続けていれば、この国は破たんし、社会保障は崩壊する」と訴え、「真山さんは体いっぱいにいろんな情報、皆さんのニーズを詰め込んでいる。ぜひ当選させてほしい」と呼びかけた。

細野議員と真山候補

 細野議員は子どもの貧困について「クラスに1人ぐらいは給食を大食いする子がいるという。それは、朝御飯のない子が晩御飯の分まで食べて帰るのだと。子どもは親を選ぶことはできない。せめて、どんな家庭に生まれようが子どもが腹いっぱいご飯を食べられるぐらいのサポートはしようじゃないか」「こういうことが安倍総理や麻生副総理には分かっていない。その声を真山さんに託していただきたい」と訴えた。

枝野幹事長と「もう1押しを」とアピール

枝野幹事長と「もう1押しを」とアピール