枝野幸男幹事長は2日午後、国会内で定例記者会見を開き、(1)政府の新たな経済対策(2)甘利大臣の復帰(3)代表選挙の日程――等について発言した。

 政府が同日夕の臨時閣議で決定するとされる新たな経済対策について、「報道を見る限り、来年度の当初予算や民間企業負担分まで含めて事業規模を水増ししている。見かけだけ大きくするという意味では『大胆』だと言うのはその通りだと思うが、中身が伴っていない『空ぶかし』だ。中身も時代遅れの大型公共事業、大型投資が大きなウエイトを占めるのではないかと言われており、実際に決定したらしっかりと精査していきたい。建設国債であれ財投債であれ、借金をしてカンフル剤を打つのは未来への投資とは到底言えない」と指摘した。

 政治とカネの疑惑を指摘されたのちに「睡眠障害」を理由に長く国会を休んでいた甘利前大臣の登院については、「いつのまにかしれっとした顔で登院し、『私の件は決着した』と発言されたようだが、司法の、法的なところでの結論は出ているかも知れないが、国会でしっかり説明していただく、そしてその政治責任等についてはむしろいよいよスタートするということを指摘しておきたい」と述べ、引き続き予算委員会での証人喚問などを求めていく考えを示した。

 新代表選出の臨時党大会を9月15日木曜日に開催することを同日の臨時常任幹事会で決定したと報告。最終的には夕方に開かれる両院議員総会で了承されるとした。