10代の若者が企画運営を行うイベント「超十代・夏期講習2016」で8月23日、「民進党ハイスクール6時限目超十代」のネット生中継を行った。國學院大學2年生の五十嵐友歌さんがレポートを寄せてくれた。


 進行役は椎木里佳さん、ゲストは池田美優さん、越智ゆらのさん、紗蘭さん、澤田汐音さん、田中芽衣さん。古川元久衆議院議員、初鹿明博青年局長と、一般の10代の生徒たちも一緒に、選挙についての「あり」「なし」について考えました!

「大人や親が選挙に行かない」のは「なし!」と全員が回答

「大人や親が選挙に行かない」のは「なし!」
と全員が回答

 1つ目は、「大人や親が選挙に行かない」というテーマ。結果はなんと、全員「なし」!

 一般の生徒さんからは、「今、政治を行っているのはお母さん、お父さんの世代の方が多いと思うから」「選挙権があるのに行使しないのはもったいない、政治に興味がなくても白票として出すべきだから、選挙にいくべきだと思います」。まだ選挙権のない16歳の生徒さんからも、しっかりとした意見がでました。

 紗蘭さんは「子どもは親から学ぶと思うから。私も行くから親世代の人たちにも行ってほしい!」。

 澤田さんも、18歳が選挙に行く一番の理由は親だと聞いたことがあるそうです。子どもたちに一番影響を与えている親に、率先して選挙に行ってほしいという意見が多くありました。

 2つ目は、「選挙割や他の国では選挙に行かないと罰金があるみたいだけど、それは…」というテーマ。

 越智さんは「罰金はちょっとないですね。その時にすごい高熱で寝込んでるかもしれないし…いけない理由がある人もいると思うから!」。ゲストの意見を聞きながら、なかなか決められない人もいましたが…結果は「なし」が多数!「あり」は3人だけでした。

 「あり」の紗蘭さんは、「その国その国で、いろいろルールがあるのはいいんじゃないかな?でも、罰金がいくらかにもよるけど…正当な理由があればいいと思う。」

ゲスト以外の一般の十代の参加者も真剣に考えて回答

ゲスト以外の一般の十代の参加者も真剣に考えて
回答

 一般の生徒さんも「投票率が下がっているなら取り入れるのはありかなって思うし、免除の決まりを作ればいいと思う」と答えました。

 それに対して椎木さんは、「他国では(罰金があるから)投票率97パーセントの国もあるんだけど、その中には『なんで行かなきゃいけないの?』と疑問に思う人もいるみたい」と教えてくれました。

 「なし」と答えた池田さんも「法律で決めたら無理やり感がすごくて、ちゃんと考えずに投票しちゃいそう」と、不安に思う意見をあげました。

 投票率は上げたほうが良いけれど、罰金で無理に行かせることが本当にいい選挙なのか、大きく意見が分かれました。

最後に古川元久議員、初鹿明博青年局長がコメント

最後に古川元久議員、初鹿明博青年局長がコメント

 終わりのチャイムがなったところで議員のお二人から。古川議員「皆さんの話を聞いて嬉しくなりました。大人より10代のみんなのほうがよっぽど真剣に考えているなって。みんながお父さんお母さん、おじいちゃんおばあちゃんに『選挙行こうよ』と言ってもらえたらいいな」

 初鹿青年局長「罰金、特典があるから行く行かないじゃなく、ちゃんと考えてみんなが行くようになってもらいたいなって。8パーセントに上がった消費税みたいに、自分は関係ないと思っていても政治家が決めることはみんなに関係があるんだよね」

 最後に椎木さんが、「皆さんにも、親や友達を巻き込んで是非選挙にいってほしいなと思います!」と10代の生徒たちへ呼びかけました!

 短い時間でしたが、10代の子たちが本音の意見で話し合い、選挙について真剣に考えることができたHRになりました! まだ選挙権を持っていない方も、今回参加してくれた皆さんの意見をぜひ参考にしてくださいね。

文・國學院大學2年 五十嵐友歌