岡田克也代表は11日、台風7号、11号、9号、10号の相次ぐ襲来と大雨で大きな被害を受けた北海道十勝地方を訪れ、関係機関から状況説明を受けるとともに、JRの橋りょうや農地、住宅地などの被害の具体的な実態について現場の声を聞いて回った(写真は新得町のJR橋りょうが崩落した現場を視察する一行)。

十勝総合振興局で台風被害の概要について説明を聞く一行

十勝総合振興局で被害の概要について説明を聞く

 視察団一行はまず十勝総合振興局を訪問。今回の台風被害の概要について関係者から説明を聞いた後、新得町のJR橋りょうが崩落した現場、清水町のペケレベツ川氾濫(はんらん)による浸水現場、芽室町の市街地浸水現場(日本罐詰十勝工場)、帯広市中島町の農地浸水現場をそれぞれ訪問し、各市町長など関係者の説明を聞き、現場を見て回った。

 視察を終えた岡田代表は帯広市内で記者団の取材に応じ、「半日以上かけてずっと回る中で、この地域が日本にとってジャガイモ、小麦、テンサイなど重要な食糧の生産基地であり、今回そこが非常に甚大な影響を受けたということをあらためて感じた」と述べ、「激甚災害の早期指定、そして影響を受けた農家の方々にどういう形で支援ができるのかといったことに早急に答えを出していきたい」との認識を示した。JR北海道の受けた被害にも言及し、「企業に任せていただけではやはり限界があり時間もかかる」と指摘。

説明を受ける一行

高薄渡清水町長とペケレベツ川氾濫の浸水状況視察

 「酪農や畑作をやっておられる方々に十分な水が供給できておらず、これが長期にわたると非常に影響が及ぶので、そういったことは私も実際に来て認識を新たにした」とも述べ、「国としてしっかりと後押しができるようなことを考えていかなければならない」との認識を強調。まず激甚指定を急ぐこととともに、既存の仕組みの早急な活用、必要ならば法整備も行い、補正予算の審議等も通じて、党としても全力で対応していく決意を示した。

 視察には鉢呂吉雄参院議員、市橋修治党北海道連幹事長と三津丈夫、佐々木恵美子の各道議会議員、石川知裕党北海道11区総支部代表代理が同行した。

新得町のJR橋りょうが崩落した現場を視察

新得町のJR橋りょうが崩落した現場を視察