与野党の国会対策委員長が12日午前、国会内で会談し、北朝鮮の核実験実施に対する非難決議を閉会中審査で行うことで基本的に合意した。9日の会談に続くもので、民進党からは安住淳国対委員長が出席し、山井和則国対委員長代理が陪席した。

 会談後に記者団の取材に応じた安住国対委員長は、「水曜日(14日)に衆参それぞれ外務委員会を両院で開いて質疑をしたのちに(北朝鮮の核実験実施に対する非難)決議を行うことで基本的に合意した。中身等についてはそれぞれの委員会の現場で行う」と会談での決定事項を述べた。衆参両院議長がそれぞれ9日に核実験に抗議する談話を出していることから、「これまでの抗議決議を踏まえてしっかりとしたものを全会一致で作っていく」と補足説明した。

 決議の件とは別件で、務台内閣府政務官が岩手県の被災地でおんぶされて視察したことについて記者から質問をされると「私から会談の場で言った。災害特別委員会できちっと理事会を開いて、政務官を呼んでなぜそういう行動をとったのかを説明するなり(すべき)。国会議員のイメージを相当悪くしており、自民党の所属議員でもあるので、いかがなものかということは申し上げた。竹下委員長からも厳重に注意させるという話はあった」と述べた。この件で、正式に災害特別委員会開催の要請まではしていないのかという質問に安住委員長は「ああいうことがある前に岩泉を含めて水害の被災地を(委員会で)視察した方がいいんじゃないかということで投げている。いま交渉している最中だが、できれば早めにきちっと行った方がいいんじゃないか。災害地に革靴をはいていくような愚かな議員はいないから。誤解を与えてけしからん話だと思う。本人は発言していないので、委員会の理事会に来て、自分の言葉で説明すべきではないか」と憤った。

与野党国対委員長会談