野田佳彦幹事長は17日午後、国会内で定例記者会見を開き、(1)TPP特別委員会での審議(2)新潟県知事選――等に関して見解を語った。

 同日行われたTPP特別委員会の集中審議で野党の議論が始まったことについて、「今日から野党の質問で、本格的な議論に入る前の前さばき的な議論が行われているが、今日の議論でも今までの議論でも分かったことは、政府の姿勢には、『とにかく隠せ隠せ、急げ急げ』という姿勢が濃厚に出ている。与党の幹部からは議論の終わり時の話が出てきているようでもあるし、『冗談ではない。議論は始まったばかりだ』とも思う」と語った。

 同日の特別委員会質疑で玉木雄一郎議員が、日本国内で使用が禁止されている牛・豚の成長を早める肥育ホルモン剤を米国・カナダ・豪州では使用しており、TPPを締結するとそれらが入ってくることになる点を指摘したこと等を踏まえ、「そうした点を見ても日本は非常に甘いということがわかってきたし、新たな論点がどんどん出てきているので、徹底した審議を引き続き求めていく」と述べた。

 昨日16日に投開票された新潟県知事選挙については、「米山さんが当選されたことに心からのお祝いを申し上げたい。民進党はもともと米山氏が衆院5区の公認候補、総支部長であったので、自主投票ではあったが、その範囲のなかでできる限りの応援をすべく多くの議員が新潟県に入った。そういうことも含めてお祝いを申し上げる」と語った。「県民の期待に応えてしっかりと県政発展のために尽力されることを期待したい。なお、この詳細な総括は新潟県連も行うと思うが、単に相手が森さんという候補者だったというよりは、ある種オール新潟で戦った結果が自公の推薦候補に勝ったということで、それは安倍政権に対する一種の県民の怒りの声が表れていたのではないかと思う」との認識を示した。