野田佳彦幹事長記者会見

2016年10月31日(月)15時01分~15時32分
編集・発行/民進党役員室(項目ごとに編集しました)

★会見の模様を以下のURLで配信しています。
https://www.youtube.com/watch?v=WcIsW2vE9zo


■冒頭発言 ■質疑

■冒頭発言

○政府・与党のTPP承認案早期採決姿勢について

【幹事長】
 今日もTPP特別委員会で集中審議が行われております。
 まだまだ、食の安全など論点もたくさんある。世論調査を見ても慎重審議を求める声が圧倒的に多いわけで、徹底した審議を我々は求めていきたいと思います。
 今日から明日にかけてがいろいろな意味で山場だろうと思います。特に明日は11月1日、我々の立場からすれば(承認案の)自然成立を阻めるかどうかという大事な局面だと思います。他の野党とも連携しながら、徹底した審議を進めていく上では、まず自然成立を阻むという目標のために全力を尽くしていきたいと思います。


■質疑

○政府・与党のTPP承認案早期採決姿勢について

【TBS・牧野記者】
 TPPだが、自然成立を阻むために努力するという話だったが、現状では4日の衆議院通過も与党として視野に入っているようだ。その点はどのようにお考えか。

【幹事長】
 そんな先まで、今、日程はわかりません。とりあえず明日どうなるかが大事ではないでしょうか。

○消費税・政府提出2法案への反対について

【読売新聞・藤原記者】
 先週末のNC(次の内閣)で、消費増税の延期法案(「社会保障の安定財源の確保等を図る税制の抜本的な改革を行うための消費税法の一部を改正する等の法律等の一部を改正する法律案」「社会保障の安定財源の確保等を図る税制の抜本的な改革を行うための地方税法及び地方交付税法の一部を改正する法律等の一部を改正する法律案」)について民進党として反対を決めた。その後のブリーフでも説明があったが、幹事長からあらためて、反対する理由と、参院選では同じように延期を訴えて選挙を戦ったが、こことの整合性についてどう考えるか伺いたい。

【幹事長】
 参議院選挙の時に延期を訴えたのは、消費税を上げられる経済環境ではないという認識のもとで延期を訴えました。
 安倍さんとの立場の違いというのは、安倍総理の場合は、その前の1回目の消費税の延期をする時に、今度は必ず上げると言っていたわけで、そこは我々との違いがあると思います。重たい責任はやはり安倍政権が、アベノミクスが機能しなかったということは猛省してもらわなければいけないと思いますが、経済の環境が整っていないという意味で、我々は延期を主張しました。
 法案に反対するという意味は、この法案の中には、次に消費税を上げる時には軽減税率を入れるとなっています。軽減税率については、何度も国会の場でも主張してきたとおり、中小零細企業の事務負担の問題、線引きに政治的ないろいろな動きが介入する可能性があること、あるいは低所得者と高所得者を比べてむしろ高所得者優遇に働くのではないかなどなど、様々な問題点がある。
 しかも、財源は総合合算制度を見送るということです。社会保障と税の一体改革の中で、総合合算制度は大事なメニューであると取り入れたものなのです。これこそある意味で社会保障だというテーマを見送って、それを財源として軽減税率ですから、これはおかしい。
 むしろ、逆進性対策ならば給付付き税額控除が望ましいというのが我々の立場です。だから法案には反対する。整合性はあると思います。

○憲法をめぐる議論について

【時事通信・島矢記者】
 憲法について伺いたい。2005年に民主党が「憲法提言」をまとめたが、民進党として「憲法提言」は継承しているというお立場か。

【幹事長】
 基本的には民主党から民進党になったわけですから、民主党の考えてきたものを大切にしていく、維新の党から合流された皆様にもご理解をいただくということが基本だと思いますが、その新たな扱い等々については、憲法調査会の中でご議論があるだろうと思います。

○野党連携について

【フリーランス・横田記者】
 先週に引き続き東京10区補選について伺いたい。民主党の時の票に比べて増えて、野党共闘の一定効果があったと評価されたが、共産党との票を加えると逆に減って、これは野党共闘に消極的だったから減ってしまったのではないか、という逆の評価が成り立つと思う。そういう物差しを恣意的に、大本営発表的に変えられたような気もするが、これはなぜ、馬淵澄夫選対委員長から上がってきたとも伝えられているが、その辺のいきさつについて伺いたい。

【幹事長】
 いや、誰から上がってきたわけでもありません。また恣意的にやったつもりもありません。
 事実関係を見れば、民主党の時に比べて、民進党で比べれば票数は増えています。自民党は減っている。一方で、共産党と合わせた票では、まあ投票率も下がっていますが、そこまでは至っていないということも事実ですよね。どこをどう切り取ってという話ではなくて、一本化は効果があったと思うのです、その意味では。
 前より票数は、野党の統一候補であった民進党公認候補の票は増えている部分は、一定の効果はあったと思います。ただ、それが最大の効果だったのかどうかは、これはよく検証しなければいけないと思います。

【「FACTA」・宮嶋記者】
 共産党のトップが「連合を選ぶのか、野党の連携を選ぶのか」と。こういう言い方というのはかなり失礼な言い方だと思うが、逆に言うと、明らかに相手は怒っていると思う。そのところを幹事長としてはどういう形で誤解を解くのか。それで小沢さんに会われたのかなと思うが、その辺の考えを伺いたい。

【幹事長】
 要は、自民党が強い状況に立ち向かっていく時に、そして安倍政権を打倒するためには、やはり我々は、既に政党間で合意をしている「衆議院選挙について『できる限りの協力』をしていく」ということの具体化を、議論を加速させていくということ。だから、この点も大事だと思います。
 一方で、民進党の綱領に「『働く者』の立場に立つ」という文章もあるわけでありますので、その働く人達の立場に立って政策協議をしている連合の皆さんとも、従来どおり緊密な関係を保っていかなければなりません。これは二者択一で語れるものではないし、そういうことをうまく、円満な関係に持っていけるように努力をしなければいけないなと思います。

【フリーランス・横田記者】
 「できる限りの協力」というのは、補選でも同じく(連携の)約束が、9月23日の党首会談で交わされた。それにもかかわらず、東京10区・池袋での4野党街宣では候補者が不在になった。これは先週、都連の自主的判断に任せたということだったが、丸投げして済む問題ではなくて、野党間の信義に関わる重大な問題だと思う。執行部の失敗というか努力不足だったというお考えはないか。

【幹事長】
 「できる限りの協力」をしっかりやるということで、地域によっていろいろな差があることも、これはやむを得ないところもありますので、そこはどこまで許容範囲として見ていくか、そのためのすり合わせをこれからもやっていきたいと思います。

【NHK・山枡記者】
 幹事長は、二者択一ではないということをおっしゃったが、3野党と連合との関係になると思うが、一方で多くの方は、この間で民進党が綱引きされているというか、そこで苦しんでいるように見えるところがあると思う。この3野党が求める選挙協力の水準というものを、幹事長としてはどう受け止めているか。

【幹事長】
 水準がどこまでかはまだわかりません。わかりませんが、これからも協議をしていく中でだんだんわかってくることだろうと思います。その中で、結局、「できる限り」というのはどういう範囲のことなのかが見えてくるのだろうと思いますが、今から見込みで水準を申し上げる段階ではないと思いま す。

【千葉日報・石井記者】
 野党共闘について、志位委員長は、相互推薦・相互協力でなければ選挙協力ではないと、かなり強く言っているが、この発言について幹事長はどのように思われるか。

【幹事長】
 志位委員長がそういうお話をされていることは承知していますが、どういうやり方で「できる限りの協力」の具体化をするかはこれからの問題であります。
 これからの問題を、こうやって会見で「いい」とか「悪い」とか言うのもいけないと思いますので、面と向き合った時に議論するべきだろうと思います。

【フリーランス・横田記者】
 野党共闘のレベルが、参院選1人区に比べて、新潟県知事選と衆院補選では若干レベルダウンしているのではないか。その選挙の実務担当者である野田幹事長と馬淵選対委員長の間でどういう話がなされたのか、具体的に2点について伺いたい。
 一つは、新潟県知事選の時に松野頼久さんから、自主投票から推薦に格上げしてほしいと、馬淵選対委員長に提案があったことについて、どういう話をなさったのか、お二人で決めたのかどうか。
 もう一点は、東京10区補選の4野党街宣で候補者不在になったことについて、自主的判断に任せたということだが、馬淵選対委員長が指示したという情報もある。これについて自主投票と決めたのも馬淵さんと二人でなさったのか。
 その2点、新潟県知事選と東京10区補選について馬淵さんとどういう話をしてどう決めたのか伺いたい。

【幹事長】
 松野さんが馬淵選対委員長に、推薦に格上げしろと言った、言わないというのは聞いていません。

【フリーランス・横田記者】
 馬淵さんが握りつぶしたということになるので、伺っている。

【幹事長】
 握りつぶしたとか、そういうこともわかりません。誰から聞いてどうのということではないのですが、推薦する云々とか党としての応援を強化するかどうかということは、馬淵さんから聞きました。誰がどう言ったことではなくて、選対委員長から聞きました。
 私の段階では、県連が自主投票なのに、それ以上のことを党本部がやることはないと。県連が推薦するとかいうことを決めるのならば我々も対応しなければいけないという、いわゆる手続論、筋道論のお話をしたことはあります。新潟についてはですね。
 東京10区の共同演説会は、誰が指示したかどうかではなくて、我々に伝わってきたのは、候補者は出ても出なくてもフリーハンド、可能であるということで(主催の市民団体から)来ました。それでどっちでもいいということならば、それは自主的に東京都連が、(候補者)選対が判断すればいいのではないかということが、馬淵さんとの共通認識です。たぶんそれに沿って出されていると思います。

【朝日新聞・松井記者】
 自由党の小沢代表との会談について伺いたい。先週土曜日の夜にお会いになった際に、野党共闘についてどんなことを野田幹事長から提案されたのか。それに対して、小沢代表はどんな反応だったのかお聞きしたい。

【幹事長】
 会ったことは事実です。会ったのは、私の幹事長(就任)祝いをしたいというお申し出がありました。だから喜んでお会いしました。
 中身は、天下の情勢について議論しました。
 以上です。

【朝日新聞・松井記者】
 先週土曜日の小沢代表との会談のことで補足で伺いたい。小沢代表は補選の対応について、推薦も要らないというのであれば国民からの理解は得られないと、不快感を示していたが、先日の会談でそういったお互いの認識のズレは埋められたと野田幹事長は受け取っているか。

【幹事長】
 天下の情勢を語りました。「天下の情勢」の中身を、二人で語ったことをベラベラしゃべるというのは政治家としての信頼感を損なうと私は思います。認識が一致したものもありましたし、これからもっと議論しなければいけないなというものもあります。それ以上を言うのはおかしいと私は思います。

○連合との関係について

【「FACTA」宮嶋記者】
 連合の神津会長が、解散風を吹かせている敵の総大将と、この時期に会食をすると。総支部長の中には、「一体何が起こったのか」と思う人が起こるのは当然だが、やはりこれは情報管理というか、コソッと会ってくれとか、事前に言ってくれとか、あるいはもっと盛大に幹事長と神津さんがやるとか。連合と民進党の間もややギクシャクしているように見えるが、その辺の受け止め、どのように思われているのか伺いたい。

【幹事長】
 私は事前に聞いていました。ですから、会ったからだめよとか、そういうことを言うつもりは全くありません。そういうことを言い合うこと自体が負のスパイラルに入りますので。事実は、会ったということは承知をしているということです。

○政治資金パーティーにおける「白紙領収書」の発行・受領について

【IWJ・高橋記者】
 白紙領収書問題について伺いたい。先日、一部報道で行われた調査アンケートによると、これまで政治パーティーで領収書が白紙もしくは金額か宛名が空欄になっている領収書を提供したり受け取ったりしたことがあるか、という問いに対して「ある」と答えた方の中に野田幹事長の名前もあった。まずは、この事実関係について伺いたい。

【幹事長】
 正確に言うと、私、白紙の領収書を出したパーティーはやったことはありません。(そういう)パーティー自体をやったということはありませんが、パーティーに呼ばれて、正確に言うと私の代理でしたが、会費を渡した時に、いわゆる金額等を記載した領収書ではなかったものを受け取って帰ってきて、それで会費というのはご案内で出ていますので、払っています。それに見合った金額を書き込んだというのが3件ありました。これは事実であります。

【IWJ・高橋記者】
 白紙領収書問題の根本的な問題として、これが常習的に行われているとなると、やはり国民の政治に対する不信感が募っていく一方だと思う。あらためて野田幹事長ご自身、この白紙領収書自体の問題点、それから過去もこれからも含めて、白紙が続くようであればご自身の政治家としての進退問題も含めてどうしていくべきか。辞任も考えられるのかということを含めて伺いたい。

【幹事長】
 社会通念上問題があるということは私も認識しております。
 私は基本的にパーティーをやりませんから白紙の領収書を発行することはないのですが、人様に呼ばれた時に領収書が白紙だった時には、あらためてきちっとしたものに訂正して領収書を出してもらえるように、そういうことを言っていかなければいけないと思います。それは個人の対応だけではなくて、党としても、自分がパーティーを開く時も白紙のような領収書を出さないことと、そしてパーティーに行った時も今私が申し上げたような対応をきちっとするということを、総務局長と財務局長名の通達で出しております。

【フリーランス・上出記者】
 この問題、最初は自民党の幹事長などの白紙領収書が問題になったあたりから広がり、高市総務大臣は、各党にも同じ問題があるので各党で話し合うなどして対応していきたい、ということを会見で言っていた。これは野党を含めていろいろなところで発生している。きちんとした取り組みという点で、民進党だけではなく、何かされるお考えはあるかというのが一点。
 それと実際に辞職をする一つの目安というか、どうお考えか。例えば共産党の大阪府議は、ちょっと問題の性格が違うかもしれないが、(政務活動費の不正受給で)辞職している。そういう辞職の目安をどうお考えか伺いたい。

【幹事長】
 各党の取り組みは、各党でどう対応するかだと思います。我が党は、先ほど言ったように、総務局長・財務局長名で通達を出して、徹底をするということで、社会通念に見合うようなそういう行動をとっていきたいと思います。共産党がどうとか自民党がどうのとか言う立場ではありません。

【フリーランス・上出記者】
 辞職したり、しなかったりしている点については、国民からは「あれ?」という点があると思うが、この辺についての考え方は。

【幹事長】
 出処進退はあくまで個人で判断することだと思います。

【東京新聞・我那覇記者】
 白紙領収書の関係で、見合った金額を書き込んだのは3件あったということだが、いつの話で、それぞれ幾ら分で、実際に代理が誰で、その後どんな処分をしたのか伺いたい。

【幹事長】
 2012年から2014年の間ですから、3ヵ年の間でチェックした中で3件ありました。3万円が1件、2万円が2件、合計3件7万円でありました。その関係者の処分というよりは、その代理で行った者、そしてその会計で処理をした者には厳重に注意をしたということであります。

【IWJ・高橋記者】
 あらためて伺いたいが、白紙領収書問題で3件合計7万円あったと。進退に関しては個人に任せるべきだとおっしゃったが、野田幹事長ご自身は今回の件で辞任するという考えはあるか。

【幹事長】
 ありません。

【IWJ・高橋記者】
 問題ないということか。

【幹事長】
 社会通念上、問題があったことは反省をします。二度と起こらないようにしたいと思います。

○小池都知事が立ち上げた政治塾について

【東京新聞・我那覇記者】
 昨日あった小池都知事の政治塾の関係でお考えをお聞きしたい。2900人ほどが参加して大盛況だったようだが、新党結成に向けての動きだと、布石として警戒する声も出ている。特に懸念する側が挙げているのは、次の衆院選や都議選に対する影響だが、御党としてはどうご覧になっているか。

【幹事長】
 新党云々というのは、これはわかりません、わからないことについてはコメントできません。
 一般論でありますが、政治塾という形で政治に関心のある人、都政に関心のある人が勉強することは決して悪いことではないと思います。一般論としてそういうふうに見ております。

【東京新聞・我那覇記者】
 現所属・旧所属にかかわらず、民進党から参加したという情報はあるか。もし仮にあった場合に、党からある種離れるということになると思うが、そういう意味での警戒感みたいなものは。

【幹事長】
 前議員が入ったという話は聞いています。全体は知りませんが、政治塾に入ったという話は報道で聞いています。
 それについてどう思うかということになると思いますが、小池政治塾は特定の選挙で公認や推薦はしないと承知しています。だとするならば、先ほどの一般論で、都政に関心のある人、政治に関心の人が集まって勉強することは悪いことではないと申し上げましたので、その枠の中で勉強することは、別にとやかく言う問題ではないと思います。

○千葉県知事選挙について

【千葉日報・石井記者】
 千葉県知事選挙だが、浦安の松崎市長が立候補の意欲を示している。これについて、民進党として県知事選にどのように臨む考えかお聞きしたい。

【幹事長】
 これは県連にお任せしています。

○次期総選挙・政権公約について

【共同通信・橋本記者】
 次期衆院選の公約づくりのスケジュール感について、どのように考えておられるかお聞きしたい。

【幹事長】
 これは解散の時期によりますね。解散が早いならば、やはりなるべく速やかに準備していかなければなりませんが、こればかりはいつまでたっても読めません。早い段階にあるだろうということを想定すると、なるべく早く。
 今、具体的に動いていますが、政調会長のもとでこれまでの政策をよりバージョンアップするような形のものにしていこうという積み上げ方式のものと、細野豪志代表代行のもとで、次の選挙をにらんだ柱になる考え方をどうするかということの議論と、両方並行して進めています。それをどういう形でドッキングさせていくか、まとめていくかは、それこそもっと具体的に見えてきた時にまとめに入ることで、いわゆる準備作業は今しているところです。

【共同通信・橋本記者】
 先週の毎日新聞のインタビューで蓮舫代表は、公約の骨格を11月中にまとめる方針を明らかにされたそうだが、これについてはいかがか。

【幹事長】
 今、私が抽象的に申し上げたことの中で、時期的にはそういうものをめどに、今は準備をしていく、準備を急ぐということだと思います。これは解散が遠のくようなことがあったらまた違うでしょうけれども、準備は今からやっていかなければいけないということを念頭に置いたご発言だと思います。

【読売新聞・藤原記者】
 衆院選に関して1点。先日、幹事長は10月いっぱい、今の小選挙区の状況を点検するという話をおっしゃっていた。今、月末だが、候補者の上積みや、場合によっては差し替えなどについて、どういう方針が今の時点であるのかどうか、伺いたい。

【幹事長】
 今、まさに調整している県連があります。だからギリギリまで、今日までやっているところがあると思いますので、その全部集計をこれからしていきたいと思います。

○代表の衆議院鞍替え論について

【毎日新聞・朝日記者】
 次期衆院選での蓮舫代表の鞍替えについて伺いたいが、党内には東京ブロック比例単独1位という話もある。蓮舫代表は、それについてはまだ何も議論していないと弊社のインタビューでも答えているが、そもそも党の代表が選挙に出るに当たって、小選挙区では出ずに、比例代表の単独1位で出ることが妥当なのかどうかという議論もあると思う。これは選択肢に入るものなのか、お考えをお聞きしたい。

【幹事長】
 決めていないですから、選択肢に入れるかどうかもまだわかりません。

○7条解散について

【フリーランス・上出記者】
 初歩的な質問だが、今、解散風が吹いている。これは首相の特権であると言われ、極端に言えばうそを言ってもいい、許されているというのが永田町では通り相場になっている。一般の方から見たら、どうもこれがピンと来ない。その辺を首相を経験されたお立場から、国民の方にどういうふうに説明すればいいか、お聞きしたい。

【幹事長】
 難しいですね。
 私も総理になった時に、特に終盤は、大先輩達からは「解散と公定歩合はうそついていいんだ」と言われ続けていました。でも、そうは言っても、生身の人間でうそをついていいテーマが特定の分野だけあるとはやはり私は思えなかったものですから、「近いうちに解散」と言った後、常に葛藤していました。
 今の安倍総理がどう考えるかはわかりませんが、人それぞれだと思います。