岡田克也常任顧問は25日、日本原水爆被害者団体協議会(以下、日本被団協)とヒバクシャ国際署名推進連絡協議会が国会内で開いた「被爆者は核兵器禁止条約を求める」緊急集会に出席しあいさつした。本集会は国連総会第1委員会が核兵器禁止条約を議論する会議を2017年に開くことを求めた決議を採択し、核兵器を法で禁止する枠組みについて本格的な議論を行うことになったことを受け、これらの国際情勢の報告と核兵器を廃絶する条約を結ぶ署名運動を展望することを目的に開かれたもの(写真上は、あいさつする岡田克也常任顧問)。

 岡田常任顧問は民進党核軍縮促進議員連盟の会長も務めており、あいさつで「核軍縮を進めてきたオバマ米国大統領が退任し、次期大統領のもとではその動きが後退するのではないか。安倍政権も『核のない世界』を言いながら政府としてやっていることは逆行している」と指摘。「しかしながら手をこまねいてはいられない。核軍縮に向けてともに頑張りましょう」と述べた。

日本被団協 田中熙巳事務局長

日本被団協 田中熙巳事務局長

 日本被団協の田中熙巳(てるみ)事務局長(84)が主催者を代表してあいさつ。13歳の時に被爆したという田中さんは「今まで核兵器廃止を訴えてきたが世界にアピールするのはこれが初めて。署名は10月現在56万を超えた。自分の目の黒いうちに廃絶されるというのはいささか心配になってきたが、道筋が見えてきたので、若い人たちにこれからも廃絶に向けて頑張っていただきたい」と訴えた。

「被爆者は核兵器禁止条約を求める」緊急集会

「被爆者は核兵器禁止条約を求める」緊急集会

本集会が呼びかけている「ヒバクシャ国際署名」はこちらから