民進党は30日、衆院の国対役員・筆頭理事合同会議を国会内で開いた。

 山井国対委員長は冒頭のあいさつで、「国民の意に沿わないTPPや年金カット法案を強行するために会期延長すること自体が政府・与党のおごりだ」と述べる一方、「国会というのは言論の府だから、どんな法案であれ充実した審議を、国民の疑問や期待に沿う論戦をやっていく必要がある」と語った。

 不正常となっていた国会については「今日、これ以降の日程協議が与党から来たら応じていただいても結構」と述べ、国会が正常化したことを報告した。IR(Integrated Resort=統合型リゾート)推進法案を審議するために強行に開催している衆院内閣委員会は「残念ながら不正常」と例外的に不正常な状態であると述べた。

 かねてから要請している安倍総理とトランプ米次期大統領の会談報告のための衆院予算委員会での集中審議については「まだそれに関してはゼロ回答。延長するだけ延長して、国民の意に沿わない法案は強行するけれど、逆に国民が求めているトランプ・安倍会談の説明責任を果たそうとしないのは問題だ」と指摘した

 最後に山井国対委員長は、「持続可能な霞が関に向けて」という官僚の長時間労働是正を訴える内容の霞が関の働き方改革有志が作成した資料を手に取り、「子育てをしながら、頑張っている霞が関の官僚の方々にとっても長時間労働は非常に問題。私たちもいま長時間労働規制法案を提出して、長時間労働を是正しようという思いを強く持っている。そういう一環として、少しでも質問通告を早くすることによって官僚の方々もワークライフバランスそして長時間労働を是正できるようにしたい」と提案した。