野田佳彦幹事長は18日、レンコンの生産量日本一の茨城県を訪れ、代表的産地である土浦市でレンコン掘りにチャレンジした。これは野田幹事長が蓮舫代表を支えることについて「ハスの花を支えるレンコン幹事長」と自身を例えたため、「現場を押さえておかないと」との思いから企画されたもの。

レンコン料理を味わう野田幹事長

レンコン料理を味わう野田幹事長

 見渡す限りのレンコン畑の前に設置されたテーブルでレンコン料理に舌鼓を打ちながらJA土浦の佐野治代表理事組合長ら組合員から茨城県産の農作物の課題等について話を聞いた。佐野組合長は「茨城県は生産額は多いが、ブランド力が足りないことが課題だ。レンコンを含めて生産量日本一がかなりあるが、首都圏の人には茨城県産を食べている実感がない」などと説明。野田幹事長が地元の野菜を各地で販売した経験があることを明らかにすると、「今度はレンコンの販売を」と頼まれた。

 初めて体験したレンコン掘りについて野田幹事長は「重労働だ。簡単に『レンコン幹事長』と言ったが、生産の苦労を身に染みてよく分かった。これからしっかり味わって食べたい」「レンコンは先がよく見えるように穴が開き、それには通気口の役もある。風通しを良くするとか、見通しを良くするとか。レンコンの意味あいを感じながら作業した」と述べた。

記者の質問に答える野田幹事長

記者の質問に答える野田幹事長

 記者団からの取材に応じた野田幹事長は、日ロ首脳会談の成果について問われ「GDPで韓国を下回るが、大国イメージ、存在感を出したいというロシアの思惑通りに進んでしまったのではないか」と指摘。さらに首脳会談直前、北方領土にミサイルを配備していたロシアに対して、安倍総理が抗議もせずに資金協力を約束していたとしたら、「外交交渉としては完敗だった」と厳しい見方を示した。

 野党協力については「解散総選挙が起こりうるという前提に立つならば、これは年末も年始もない。できる限りの協力をもっと精力的に詰めなければいけない。今週、野党の幹事長・書記局長会談を呼びかけ、開催したい。それは協力を加速するために何が必要か協議する。わが党からもきっかけとなる提案をする」と力を込めた。

 今回の茨城訪問では、次期衆院総選挙に向けて活動中の民進党茨城県連の安部一真第3区総支部長、浅野哲第5区総支部長、青山大人第6区総支部長との面談も行い、住民生活、地域経済、党勢拡大等について意見交換した。

レンコン掘りに取り組む野田幹事長

レンコン掘りに取り組む野田幹事長