蓮舫代表記者会見

2017年1月12日(木)15時00分~15時29分
編集・発行/民進党役員室(項目ごとに編集しました)

★会見の模様を以下のURLで配信しています。
https://www.youtube.com/watch?v=TaygzwX9GN0


■冒頭発言 ■質疑

■冒頭発言

○新年を迎えて

【代表】
 民進党は今年も女性、あるいは働く方達、次世代を担う子ども達や学生達のために、しっかりとリアルな政策を提言していく、そういう政党でありたいと、あらためてお伝えいたします。

○長時間労働規制法案について

【代表】
 まず私からは2点。  去年のまさに大きな政治的な話題になりましたし、我々の出していた法案がやはり必要だと思ったのは、電通の事件でありました。
 また、研究所に勤めます新人男性社員の違法残業の部分で厚生労働省神奈川労働局が三菱電機を書類送検しました。ホワイトカラーの職種に至っても、至るところで違法残業、あるいは目に余る長時間労働がはびこっているのではないか。あらためてその根の深さを痛感しております。
 去年の党首討論の際に、安倍総理もこの部分では考え方を共有いただきました。ただ、我々の出している長時間労働規制法案を審議するのではなくて、自分達の法案を出したいというところに随分こだわっておられました。36協定、その上限の労働時間をしっかり条文に書き込んでいくという部分は、それは一つ是としますが、早くこの規制は強化しなければいけないと思える報道だったと私は思っています。
 長時間労働是正の中では、我々の法案でも一つ大きな基軸にしているのはインターバル規制。EUでは11時間が義務化されています。とにかくインターバル規制をしっかり盛り込んで、休養する、体を休める、心身ともに健康を維持することができるような、働く方達の環境をしっかり整備することが政治に求められていると思います。この通常国会、長時間労働是正、過労死をゼロにする、しっかりと我々は対案をもって、提案をもって取り組んでいきたいと思っております。

○クオータ制導入関連法案について

【代表】
 もう一つは、これも昨年の総理との党首討論で総理が受け止めてくださったと思っておりますが、政治分野における男女共同参画推進法案。我々がずっと法案を出しておりましたが、自民党内の反対の声が大きかったようで自民党から法案が出てこない中、私達は随分お待ちをしておりました。昨年の(臨時)国会末になってようやく法案を出していただけました。通常国会ではぜひ実現させたいと思っております。
 あわせて、我々は衆議院選挙制度にクオータ制、割当を導入する法案(「公職選挙法の一部を改正する法律案」)も提出しておりますので、これが実現しますと女性議員をしっかりと増やしていくことが具体的に、リアルになってまいります。
 とにかく、働く女性にしっかりと光が当たるような、その光が当たる女性が少ないのであれば増やしていく、そういう立法を今年も提案をもって進めていきたいと思います。


■質疑

○政治分野における男女共同参画推進法案について

【時事通信・島矢記者】
 女性の政治参加について伺いたい。先ほど蓮舫代表も言われたが、与党が昨年、国会末に法案を取りまとめた。この与党案についての評価と、今後、民進党などがまとめた案との修正協議などがあるかと思うが、どう臨まれるかお聞きしたい。

【代表】
 政治分野における男女共同参画推進法案は、これまでも超党派の国会議員が中心になって、自民党の方も公明党の方も、あるいは4野党も、ともに前向きに議論を進めてきたものでございます。これまでの審議、超党派の議論の中では、わかり合えるし、一つのものにまとめることができるのではないかと率直に思っておりますので、この通常国会、実現はほぼできるのではないかと期待しております。

○東京都議会議員選挙について

【テレビ朝日・延増記者】
 都議選について伺いたい。民進党としては小池都知事と連携を模索していく考えを蓮舫代表は示されているが、その模索の進捗状況と、政策の連携としてはどんなテーマを念頭に置かれているか。

【代表】
 都議会においては、やはり古い古い体質の自民党と、特に行政改革の部分で戦っておられる小池知事の姿勢には共鳴をしますと、これまでも何度もお答えをさせていただいておりました。
 他方で、私達民進党の現職、あるいは元職、新人の方達も公認しています。この方達の勝利を目指すというのが私達の立ち位置です。
 ただ、一方で、古い政治体制を改め、改革して前に進める方達が過半数を取るということは望ましいと思っておりますので、その部分ではどういう連携ができるのか、これは丁寧に、慎重に、進めていきたいと思っています。
 行革だけではなくて、やはり子育て支援や女性の活躍、あるいは東京オリンピック・パラリンピック、友好的な成功、そしてその後のレガシーの活用方法も含めて、まさに都政には大きな大きな課題が山積していると思いますので、ちゅうちょすることなく、ともに改革ができるのであればそういう方達とは協力していきたいとは思っています。

【毎日新聞・樋口記者】
 党としては党勢拡大が一つ大きなテーマだと思うが、その中で、共鳴される小池知事と連携することは、党としてどういうメリットが選挙戦略上あると代表はお考えかということと、公認候補予定者が今36人決まっていると思うが、候補者調整の中で、例えば公認の取り下げとか、そういった可能性は排除しないのか。その2点について伺いたい。

【代表】
 都議会議員選挙ですから、最大のメリットは、都民の利益につながるかどうかだと思っています。その部分で、改革の旗を掲げる我々の36人の仲間を今公認しておりますので、全員の当選を目指していくのは私達の最優先としているところであります。
 ただ、これから先、どういう形で候補者の調整等が始まるのか、まだ具体的に始めている段階ではございませんので、後者の質問に関してはお答えできる段階にはありません。

【時事通信・山田記者】
 先ほど都議会選挙で小池さんとの連携に触れられたが、いずれ衆議院選挙もあるだろうということがある。小池さんは、安倍さんとも五輪をめぐって握手もされている。都議選での連携はわかるが、衆議院選挙をにらむと、小池さんがどういう立ち位置に立たれるかにもよるが、選挙民から見ると、一体民進党はどういう立ち位置に立つのかと。つまり小池さんとの連携というのはある意味で非常にわかりにくいメッセージになる可能性もあると思うが、衆議院選挙を考えた場合に、その辺のリスクはないのか。

【代表】
 一つ気になっているのは、小池都知事がいまだ自民党籍をお持ちだというところは、私はこれまでも(注視する旨の)発言をしています。
 ただ、東京都政において、何が今都民に求められているかといいますと、まさに東京オリンピック・パラリンピックの財政の問題、あるいはどこが負担をして、都民の負担はどのようになるのか、あるいは古い古い、ある意味の旧態依然とした政治体制ではなくて改革も求められていると思いますので、ここは特段、民進党だから、あるいは小池さんの薦める人だから、あるいは他の政党だから、という部分で対決するというよりは、大きな政策に対しての賛否、そして改革を進めるか進めないか、保守なのか改革なのか、というところでご理解をいただける選挙になるのだと思っています。
 他方で、総選挙の場合は、やはり政権選択を目指して、私達は挑戦者ではありますが、選んでいただける政党として、今の政府・与党に対して明確に、働き方、あるいは女性政策、子ども、あるいは教育政策で旗を掲げますので、そこにおいて小池都知事がどのように取り組まれるのかちょっとよくわかりませんが、その部分では明確に国民の皆様方、都民の皆様方に私達の立ち位置というのはお示しできると思っています。

【TBS・牧野記者】
 小池都知事との協議の進捗状況については、今どのような状況かということと、代表が直接小池知事とお話しするような機会はあるのか伺いたい。

【代表】
 今の質問に対して直接お答えするのは時期尚早だと思っています。いずれにせよ、我々の公認している仲間全員を当選させるために、民進党としては鋭意努力をしてまいります。

○野党連携について

【読売新聞・佐藤記者】
 次期衆院選の候補者擁立に関して、共産党が求めている相互推薦について、民進党のほうで相互推薦を見送る方針を固めたという今朝の一部報道がある。10日の執行役員会で確認したともされているが、その事実関係を伺いたい。

【代表】
 事実関係として、執行役員会で確認はしていません。どこから取材をされたのかなと、率直に思える報道でした。

【読売新聞・佐藤記者】
 相互推薦について、困難という見方を幹事長はこれまでされていると思うが、代表はその点についてどうお考えか。

【代表】
 昨年末の幹事長・書記局長の会談におきまして、具体的に進めていこうと合意をしたのは、まずは政策。これは実際に市民連合さんからも政策要望等もいただいておりますので、政策の実務者会議をしっかり進めていこうということは合意をしています。
 もう一つは、「できる限りの協力」の中で、実際に選挙区においてどのように調整していくことができるのだろうか、その部分のハードルは何なのか。これも実務者協議で前に進めていくことを合意しました。
 この二つは既に始まっています。それ以外のことについては、まだ何も決めていませんし、まだ進めているものではありません。

【「FACTA」・宮嶋記者】
 年明けから、安住さんが志位さんと街頭で非常に受けていたり、今週末は注目の党大会と。これは単なる社交儀礼なのか。代行というのは代表の職務を代行するわけだが、共産党からの具体的な提案も含めて、そういうのについて安住さんがキーマンというか、代表の特命を受けていろいろやっていくということになるのか。その辺を伺いたい。

【代表】
 安住代行が、例えば街頭演説であるとか、あるいはさまざまな場所でごあいさつをされるということがありますが、そのあいさつの原稿であったり、中身に関してどのように発言・発信をしていくのかは、基本的には執行役員会で代表・幹事長に一任を受けています。ですから安住さんが代行としてご自身で自由闊達に話しているのではなくて、党としてここまでの発言で、今の段階では我々の立ち位置はこうだとわかるような形で執行部では共有していると理解をしていただきたいと思います。

【共同通信・田川記者】
 共産党との連携について、先ほど、まだ何も決めていない、進んでいないということだったが、「相互推薦」ではなくて、例えば「支援」とか、そういう可能性は今後模索していくことになるのか。

【代表】
 いずれにせよ現政権を、やはり「一強」ではいけないという認識では4野党は共有をしています。その部分では、いろいろな可能性を否定するものではありませんが、いずれにせよ私自身が最も大切にしているのは政策です。この政策でわかり合え、共有できるものがあった場合に、次には地域間の協力、どういう形で「できる限りの協力」ができるのか。この段階までもう踏み込んで進めているものですから、後は実際に具体的に選挙がどういう時にやってくるのか、どういうタイミングなのかも含めて総合的に判断していきたいと思います。

【北海道新聞・金子記者】
 野党共闘に関係して、政策や候補者調整で実務者協議に年明けから入っているが、野党第1党として民進党が野党共闘について主導権を発揮していく、リーダーシップをとっていくということについては、民進党内からももっと発揮してほしいという声や、他党からも民進党にぜひリーダーシップをもっと発揮してほしいという声も聞かれる。このことについて蓮舫代表はどのような認識を持っていらっしゃるかということと、今後主導権をとっていくとすれば、それについての意気込みを伺いたい。

【代表】
 現段階においても、特に私の大切にしている政策などは、市民連合からいただいた要請はまず私達が、ここまでなら我々の中で答えができる、共有できるという案をお示しさせていただいて、他の野党にお諮りをしています。
 その部分ではある意味の事務作業ですので、皆様方に「これが積極的な私達の主導権だ」とお伝えするような場面というのは少ないかもしれませんが、丁寧な我々の提案があって、それに対して4野党での協議・合意があって初めてまとまっていくものだと思っていますので、劇場型で積極的にどうのこうのと進めるやり方は私は今回はとらないと思っていますので、そこはご理解をいただければと思います。

【朝日新聞・松井記者】
 今週末、共産党の党大会がある。それに関連してだが、なぜ安住代行が出席されるのか、その人選の理由について伺いたいのと、共産党は国会の開会式に出席するだとか、最近少しずつ態度を変えてきている部分がある。今、選挙協力を進めて民進党と話し合いをしている最中だとは思うが、今時点での共産党そのものについて、民進党代表としてどのように見ていらっしゃるか。

【代表】
 3人の代行に支えてもらっています。中でも、3人の役割というのを分けさせていただいています。特に江田憲司代行には地方組織の再生であり強化、あるいは細野豪志代行には政策のアップグレードであったりネット対策をしていただいて、安住淳代行には国会対策あるいは4野党との調整をお願いしています。その役割分担が一つと、あとは執行部の日程の調整の結果とご理解ください。
 共産党がいろいろと進歩・変化をしていることは、我々も認識はしています。ただ、他党のことに対して「だから我々がこう考える」と言うのは、なかなか適切ではないと思います。

○「共謀罪」新設・組織犯罪処罰法改正案について

【NHK・花岡記者】
 「共謀罪」について伺いたい。政府は、この通常国会に「共謀罪」、組織犯罪の法案を出そうと検討しているようだが、今までに3回廃案になっている経緯も含めて、民進党として、この通常国会で「共謀罪」について審議することの是非についてはどうお考えか。

【代表】
 「共謀罪」は、やはり国民の皆様方の中で不安に思っておられる方が多いというのが私の率直な認識です。なぜならば、やはり対象犯罪が600を超える数あります。その中には公選法(違反)など、テロとは全く関係のない法律(違反)も含まれておりますので、国民が常に監視下に置かれるのではないかという不安、この声がこれまで強くて、過去3回とも「共謀罪」は廃案になっています。
 今回もし出してこられるのであれば、過去の3回の経緯を踏まえてどういうふうに改善されているのか、その中身はもう少し見てみないとわかりません。実際に出してこられるかどうかもわかりませんので、我が党としてこの国会でどういう対応というのは、時期尚早だと思います。

【朝日新聞・松井記者】
 「共謀罪」の関連で、国際組織犯罪防止条約、いわゆるパレルモ条約を批准するに当たっては、対象をあまり絞り過ぎてしまうと批准ができなくなるという問題も指摘されている。パレルモ条約を批准することの必要性、そのためには国内法の整備が必要なわけだが、その必要性については民進党としてはどのようにお考えか。

【代表】
 そもそも、この条約を締結する時に、私どもも賛成をしていますし、条約の必要性、特にテロに対してしっかりと国際的に取り組んでいくんだという、その精神はもちろん賛成しております。
 ただ、4年以上の懲役・禁錮という条件になっていますが、そうなるとどうしても対象犯罪数が随分広くなります。600を超えるとなりますと、やはり国民の皆様方の理解が一番ですから、その不安をどうやって取り除いていくことができるのか、丁寧な説明も含めて、法案の中身も含めて、やはり相当分析をさせていただかなければ、私どもも対応を決めることがなかなかできかねますので、実際に政府がお出しになられるのかどうなのかも含めて、これは慎重に見させていただきたいと思います。

○トランプ次期米大統領の記者会見について

【NHK・花岡記者】
 今日の未明にトランプ次期大統領が会見を行った。その会見を見られての感想と、特に日本に関しては、貿易不均衡でアメリカの得になっていないという名指しの発言もあったが、これについてどうお考えか。

【代表】
 会見の様子は、大統領選の時のような、ある意味「トランプ節」は健在だなというような印象が残りました。
 ただ我が国の国名を2回挙げてお話しになられた中身については、特に自由貿易体制について認識のそごが若干まだあるのかなという印象を受けました。特にアメリカを中心として、世界で自由貿易はこれまで進歩しながら進められてきましたし、その益を各国が共有して、享受して、世界経済は発展してきました。ですから、アメリカだけが損をしているという考え方ではなくて、両者ともにどういうふうに国益をプラスに持っていくことができるのか。これをやはり丁寧に、我が国の外交戦術としてトランプ次期大統領とわかり合い、同じ認識を共有する、まさに「自由」「民主主義」「法の下の平等」、この部分の認識を共有することがとても大切だと思いました。

【NHK・花岡記者】
 トランプ次期大統領と、大統領選後初めて会談した海外の首脳が安倍総理だが、日本政府として、会談をしてもこういうふうに名指しで指摘をされてしまう状況になっている。日本政府に対して、トランプ政権に対してどのような働きかけが必要とお考えか。

【代表】
 まさに各国首脳に先んじてトランプ次期大統領と我が国の総理はお会いになりました。その話された内容は国会の質問で何度もお伺いをしても明らかにされてはいません。もちろん外交ですから、表にできること、できないことがあるのも理解はしています。ただ、お二人がお会いをしたにもかかわらず名指しで非難をされるという、自由や民主主義や法の下の平等、あるいは自由貿易についての意識の共有がうまくできていないなと思えるのが1点と、やはりTPP。さきの国会であれだけ衆参両院の貴重な時間と税金を使って最優先した方向は現政権の失政だったと、あらためて思いました。

○天皇陛下の退位をめぐる議論について

【産経新聞・豊田記者】
 天皇陛下の譲位に関する法整備について伺いたい。社民党の吉田党首が今日の記者会見で、恒久制度として皇室典範の改正を模索すべきだと党としては考えていると述べられた。民進党は既に典範改正で対処すべきだという考えをまとめられているが、今後行われる与野党の意見集約では考え方を同じくする他の野党と足並みをそろえて臨まれる考えはあるか。

【代表】
 我が党の中では皇位検討委員会を立ち上げて、昨年、論点整理を行い、執行役員会で報告を受け、常任幹事会で報告・承認しています。ただ、やはりこれは、これまでも何度も申し上げておりますが、各党がそれぞれの案を用いて対案形式にしたり、あるいはある意味の政局的な衝突を呼んではいけないものだと私どもは思っていますので。
 我々の考え方として論点整理はお示しをさせていただきました。それには、女性宮家も含めてさまざまな課題があることも我々は提示しているわけです。ただ、これから先、例えば天皇の地位というのは「国民の総意に基く」ものですから、国民の代表である国会でどのような議論の会議体が設けられるのかも含めて、我々はやはり静かな環境で陛下の「お言葉」に思いを寄せつつ、そして我々の論点、あるいは他の政党、党から出される論点、どういう形が一番「国民の総意に基く」ものなのかは、議論は静かにしていきたいと思っています。

【TBS・牧野記者】
 生前退位の件で、民進党としてはどのように対応すべきとお考えか。現時点で、あらためてお聞きしたい。

【代表】
 皇位検討委員会で論点整理をいたしました。
 特例法ではなく、皇室典範の改正によること。そこにおいては、皇嗣が成年、天皇のご意思、皇室会議の決議というものをもって(退位することができるとの)新たな条文を創設すべきであると。あるいは、そこにおいては女性宮家の創設、あるいは女性天皇・女系天皇については新たにこれからしっかり議論をしていくことも提言をさせていただいていますので、これは私達の中間の、とりあえずの論点整理です。

【朝日新聞・松井記者】
 退位の問題と関連して、女性宮家の創設等を民進党は求めているが、この点について各党に必ず今後検討するだとか、今後の動き方について確約をしてほしいという考えはあるか。

【代表】
 何度も申し上げているように、この退位の件に関しましては、やはり静かな環境で、それぞれの政党のお考え、それぞれの政党のご提案も含めて、しっかりと話し合いをしていくものだと思っているのです。その時に、「こうあるべきだ」とか「こうでなければならない」ということを我が党が強硬に主張するたぐいのものではないと思っています。
 ただ、我々の論点整理の中では、これは一つの課題として重いのではないかという部分で女性宮家等のことはあえて提起させていただきたいとは思いますが、どういう会議体になるかわかりませんが、他の政党がどのように受け止めて、どのようなお考えをお持ちなのか、まずは聞いてみなければ前に進めることはできないと思っています。予断を持って「こうだ」と言い切る話のものではないとも思っています。

○東京都千代田区長選挙について

【TBS・牧野記者】
 千代田区長選挙については、民進党としてどのように対応するお考えか。

【代表】
 千代田区長選においては、まずは地元の総支部の対応に任せています。その上で、次の段階では東京都連がどのような形でまとめるのか。それを受けて、党としてどのような支援ができるのかを決めていきたいと思います。

○新年に当たって

【「FACTA」・宮嶋記者】
 年明け、箱根で青山学院が優勝したり、連合の賀詞では、「神津に蓮舫」ですか、そういう声も上がっていたが、年明けで何かご自身でこの3ヵ月を踏まえて、ギアチェンジをしようというようなのがあったなら、初回なので伺いたい。

【代表】
 ギアはチェンジして後ろに下げるものではないと思っていますので、ローからハイに一歩ずつ進めていければと思っています。
 青学の優勝は、よかったです。