野田佳彦幹事長は13日午後、定例の記者会見を国会内で開き、南スーダンPKOを巡る稲田防衛大臣の対応等について発言した。

 記者団から防衛相の資質を問われた野田幹事長は、「大臣としての資質に大いに疑問を持つ」との見解を語った。その理由として(1)南スーダンでのPKO参加中の自衛隊日報を廃棄するという事態を招いたこと(2)廃棄とされた日報が発見されてから大臣に報告されるまで1カ月もかかったこと(3)憲法、PKO5原則抵触という問題を回避するために戦闘ではなかったような国会答弁に終始したことを指摘し、「防衛省、自衛隊を掌握しているのかに大きな疑問がある」と述べた。

 さらに野田幹事長は、「現場の隊員は治安情勢が悪化、銃火器を持ち、砲撃が行われている中で『戦闘』と意識していることは間違いない。その戦闘下にある隊員が置かれている状況に対して、どう思いどう対応するかが国会で問われているのに、そのことに真正面から答えないというのは、現場の隊員のことを本気で考えているのか。強い怒りを覚える」と語気を強めた。