民進党は１５日、衆院の国対役員・筆頭理事合同会議を国会内で開いた。

　山井和則国会対策委員長は冒頭のあいさつで、１４日の衆院予算委員会での質疑で稲田防衛大臣や金田法務大臣が所管事項についての基本的な質問に答えられず立ち往生し、当てられていないはずの安倍総理が助け舟を出していたと指摘。同日夕に野党国対委員長会談を開き、さらに厳しい対応を求めていく考えを示した。「安倍１強政治と言われるが、私たちにはしっかりと国益を守り、国民の幸せを実現する責任がある」と強調、「その意味でも、大臣の資格がない方々には辞めていただくしかないのではないか」と述べた。

　与野党の合意がないまま衆院予算委員会での中央公聴会の開催を委員長の職権で決したことにも触れ、採決強行が相次いだ昨年の臨時国会閉会後に大島衆院議長から丁寧かつ円満な議会運営を求められたにもかかわらず、与党は昨年以上に強行な国会運営をしようとしていると問題視。「しっかりと国民の期待に沿うオープンな議論ができるよう、充実した審議を行っていただきたい」と呼びかけた。