山井和則国会対策委員長は27日、定例の記者会見を国会内で開き、記者団からの質問に答えた。この中で山井国対委員長は、2017年度予算の衆院予算委員会での採決を与党が職権で決めたことについて、「強い怒りを感じる」と感想を述べた(写真上は2月16日の記者会見時)。

 山井国対委員長は、17年度予算を27日に衆院予算委員会で採決することが職権で決まったことを受けて、「(天下りあっせん問題の)全省庁の調査結果は出ていない。森友学園問題についても疑惑はますます深まるばかり」と問題が山積していることに触れ、「採決は問題だと今日の質疑の中で主張する」と語った。

 また、17年度予算について「無駄遣いが多々ある。財政再建についても取り組みが不十分。無駄遣いをカットしてわが党が掲げる『人への投資』に大きく予算を組み替えるべきだ」として、予算の組み替え動議を提出する方針であることを表明した。

 今国会は日程闘争よりも審議の充実を図る方針かと記者団から問われ、「特段方針は違わない」と述べたうえで、「慎重審議を要求しているが、それを与党が受け入れるかが問題。残念ながら今日も強行採決を断行するのが政府・与党の姿勢。強い怒りを感じる」と政府・与党の強硬な姿勢を批判した。