民進党の野田佳彦幹事長は２７日、定例の記者会見を国会内で開き、衆院予算委員会で２０１７年度予算の審議を委員長職権で打ち切った問題や財務省による森友学園への不透明な国有地払下げ等について発言した。
衆院予算委員会で２０１７年度予算３案の締めくくり質疑後の採決を与党がごり押ししたことについて「予算委員会では天下り、共謀罪、南スーダンＰＫＯ、森友学園への国有地払下げ等に関する問題で引き続き議論になっているもの、解明されていないもの、調査中のものがあり、到底審議を打ち切る状況にはない。しかも天下り先に２１３０億円余の予算が流れている事態が明らかになったにもかかわらず、衆院での予算審議を打ち切ったことは極めて遺憾である」と与党の強引な国会運営を批判した。
森友学園への財務省による不可解、不透明な国有地払下げ問題について問われ「国有財産は財務省の財産ではない。国民の財産だ。したがってそれを払い下げるときは、適正価格でないと納税者が納得するはずがない。これまでは厳正に行ってきたはずだと思うが、この問題については不透明感があまりにも大き過ぎる。財務省としてもしっかりと説明責任を果たしてもらいたい」と述べた。