民進党と自民党の国会対策委員長らが9日、国会内で会談した。

 会談後に記者団の取材に応じた山井国対委員長は、あらためて森友学園の籠池理事長などの参考人招致を自民党に会談で申し入れ、自民党から拒否されたことを明かした。このことについて山井国対委員長は、「極めて不誠実。真相究明と参考人招致は国民の声だ」と強い口調で述べ、怒りをあらわにした。

 参院予算委員会が16日に森友学園が小学校を建設している現場に視察に行くことを合意したことに関連して、衆院予算委員会でも17日以降に同じ現場に視察に行くことを自民党に提案したことにも触れた。これについて、「予算委員会の筆頭理事の間で協議はしようということにはなったが、現時点ではこれについても後ろ向きだ」と自民党から前向きな回答を得られなかったことを報告した。

 山井国対委員長は、「この自民党や安倍総理の厚い壁を打ち破って、参考人招致を実現していきたい。粘り強くこれからも交渉していきたい」と語った。

 昨年9月の台風被害に際して岩手県の被災地を職員に「おんぶ」されて視察したとして厳しい批判を浴びた内閣府の務台政務官が、今度は自身のパーティで「長靴業界もうかった」などと被災地に関して不適切な発言。このことの受け止めを問われた山井国対委員長は、「被災地の方々に対して失礼極まりない発言ですから、やはり私は当然辞任すべきだと思います」と処分を望む見解を示した。