民進党は29日、衆院の国対役員・筆頭理事合同会議を国会内で開いた。

 午前中、衆院厚生労働委員会が職権で開かれて、政府提出の介護保険法改正案の提案理由説明が強行されたことについて山井国対委員長は、「本当に考えられないこと」と怒りをあらわにした。

 山井国対委員長は、「3点の非常に驚くべきことが、いま国会で起こっている」と述べ、(1)天下りあっせん問題集中審議のための予算委員会開催を与党が拒否していること(2)自民党が昨日、学校法人森友学園の籠池氏を偽証罪で告発することも視野に検討すると緊急記者会見を開いたこと(3)自民党が公明党との会談で4月6日の本会議で共謀罪の審議入りを提案したこと――をあげた。

 山井国対委員長は、自民党が籠池氏を偽証罪で告発することに言及していることに関して、「違和感を感じざるを得ない」と述べ、「偽証罪の告発には客観的な証拠が必要。そのためには昭恵夫人をはじめとするさまざまな当事者の方々の証言もしていただく必要がある」と理由を説明した。