今村復興大臣が25日夕、東京都内で開かれた自民党二階派のパーティーでの講演の中で東日本大震災について「(発生場所が)東北で、地方だったから良かった」などと発言したことについて福山哲郎幹事長代理は25日夜に記者団の取材に応じ、「復興大臣としてあるまじき発言」と厳しく批判し、即刻辞任を求めた。

 今村大臣は「これがもっと首都圏に近かったりすると莫大(ばくだい)な、甚大な被害があった」と述べたが、講演直後、記者団の取材に対し発言を取り消す意向を示した。

 金子恵美「次の内閣」ネクスト復興大臣とともにぶらさがり記者会見に臨んだ福山幹事長代理は、「言語道断。即刻辞任していただくしかない。復興大臣としても国会議員としても適切ではない。1度ならず2度までも被災地の方々を傷つける発言、心ない発言は復興大臣としてふさわしくないということは国民の皆さんもお分かりいただいたと思うので、すぐに辞めていただきたい。安倍総理は任命した総理として、本人が辞任しなければ総理として更迭すべきだ」と語った。

 金子ネクスト大臣は「前回、『自主避難は自己責任』という発言をしたときも明確な撤回も謝罪もなかった。しかもその発言のあと、4月8日に福島入りしたが現地でも何の発言もなく、代わりに総理が謝罪した。このことは本当に問題だと思っている。決して被災地に寄り添っているとは言えない大臣だ。川俣町からは議会が辞任要求・抗議文も送ってきている。そうした被災地の声にわれわれ民進党は応えていく」と述べた。