大串博志政務調査会長は9日午前、定例記者会見を国会内で開き、5月3日の安倍総理の憲法改正に関する発言などについて言及した。

 安倍総理が国会審議で、自民党総裁としては改憲について発言するが、総理大臣としては発言しないと主張し、さらに「知りたければ新聞を読んでくれ」などと答弁した問題について、これを認めたら、閣僚らが今後、立場を使い分け、国会での説明責任を回避するようになるとの懸念を示し、「二枚舌のあり得ない答弁だ。厳しく抗議し、撤回を求める」と語気を強めた。

 そのほか大串政調会長は、森友学園への国有財産の不適切な払下げ疑惑、審議中の共謀罪法案の問題点、民進党が検討中のギャンブル依存症対策法案について発言した。また、憲法に関する党内及び衆参両院での議論のあり方、安倍総理が主張する憲法9条への自衛隊明記、天皇退位法案への対応などの記者団からの質問に答えた。