民進党は10日、衆院の国対役員・筆頭理事合同会議を国会内で開いた。

 山井和則国会対策委員長は会の冒頭で、「昨日も国土交通委員会では与党の理事や委員の定足数が足りないと。なんと与党の不手際で約20分開会が遅れるということがあった」と与党側の出席が少ないために委員会を開くことができなかったことを説明した。これについて山井国対委員長は、「国会というものを軽視し過ぎているのが今の与党だと思うし、最もその反省を求められるのが安倍総理・総裁である」と指摘。安倍総理が憲法改正の考え方について読売新聞を熟読して欲しいと答弁したことについても言及し、「あまりにもおごりが過ぎている」と批判した。

 共謀罪法案(組織犯罪処罰法改正案)について山井国対委員長は、「一般市民のメールやライン、電話も監視される1億総監視社会になるのではないかという不安が審議をすればするほど高まっているし、テロ対策には全くならない」と断じた。そのうえで、「共謀罪はテロ対策にならないわけだから、わたしたちこそが真のテロ対策の法案をということで(逢坂議員を中心に)法案作りの作業を進めており、近々提出することになる」とテロ対策のための法案を提出する意向を語った。