民進党は13日午後、東京・練馬区内にある西武線練馬駅前で街頭演説を行い、野田佳彦幹事長や東京9区の木内孝胤衆院議員、鈴木庸介東京10区総支部長、7月に行われる都議会議員選挙に立候補予定の藤井智教練馬区議らが民進党への支援、支持を力強く訴えた。

 野田幹事長は、安倍総理が進めようとしている憲法改正のやり方について、「私たちの立ち位置は、憲法の主権在民や基本的人権の尊重などの理念は未来につないでいかなければならない。しかし時代にそぐわない条文を一字一句変えてはならないというものではない。与野党で真摯(しんし)に議論していく立ち位置で誠実に憲法と向き合っている」と話し、期限や中身を一方的に決めて憲法改正を行おうとする安倍総理の姿勢を批判した。

 藤井候補予定者について野田幹事長は、「2020年のオリンピックにかかる予算は1兆6千億円などと言われる。その総経費を圧縮して、コンパクトな、簡素なオリンピックではあるが、開催してよかったと思えるようなものを実現することが大事だ。そのために数字に強い、即戦力の藤井候補予定者に経費を徹底的にチェックしてもらいたい」と紹介し、支援を訴えた。

 藤井候補予定者は、東京都が直面する多くの課題の中から福祉政策を取り上げ、「東京では今5人に1人が高齢者となっているが、20年後には」3人に1人となると予測されている。さらに都の予算の中で福祉にかかるお金は現在の1兆円から20年後には1.5兆円に増える。東京は厳しい状況に追い込まれているが、そこまで行く前に改革を進めて行かなくてはならない。都の財政の中で一番大きい部分である福祉費の見直しについてしっかりと取り組んでいく」と改革の必要性を強調した。

 鈴木総支部長は、都政の中で重要な問題は財政問題であるとして、「藤井候補予定者は公認会計士でもあり、都の財政について数字として的確に判断できる分析力を持っている」などと話し、都の財政改革に必要な人材だと訴えた。

 木内議員は、「今都政には豊洲への市場の移転問題など、多くの課題が山積している。そんな時に、銀行員として社会人経験があり、現在は練馬区議として活躍している藤井候補予定者しかない」と話し、支援を呼びかけた。