参院法務委員会で1日午後、共謀罪法案に関する質疑が行われ、小川敏夫議員が質問に立った。

 小川議員は、一般人の定義について質問。林刑事局長は、構成員以外を一般人と定義しておらず、「組織的犯罪集団と関わりがない方々、周辺にいるような方ではない方々には、今回の捜査は及ばない」とし、定義が違うとの見解を示した。

 さらに小川議員は、一般の人が人を殺した場合、殺人者になるが、組織的犯罪集団の構成員ではない一般人が、構成要素に合致する計画罪に参加した場合、計画罪の主体になるのか質問。林刑事局長は、「犯罪の構成要件のなかで、組織的犯罪集団という主体の限定を設けた。組織的犯罪集団との関わりがあるかないか、その嫌疑があるかないかがまず出発点。殺人の場合と、嫌疑の発生のしかたは自ずから異なる」と説明した。