東京都議会議員選挙が23日告示され、野田佳彦幹事長は葛飾区の新小岩駅南口で、区議12年の経験を持ち同区から立候補している米山真吾公認候補と第一声を上げた。

 野田幹事長は米山候補がキャッチフレーズに使っている「都政まる洗い宣言!」を紹介しながら、「都政も都議会も東京都もブラックボックス、伏魔殿という表現があるように行政の手続きがねじ曲げられている可能性がいっぱいある。だとすると、都政も丸洗いが必要」と米山候補の支援を求めた。

 野田幹事長は小池都知事について日本新党時代に同じ党であったことなどを引き合いに出しながら、「彼女の改革姿勢は認める。期待をしたいと思う。でも、1人の人間には限界がある。権力は腐敗する。絶対権力が絶対腐敗するように、小池さんだってしがらみができればいろんな判断をミスすることも出てくると思う。今回、豊洲か築地かが大きな争点だったが、結局どっちも活用する結論だった。そんな妙案があるならば最初から決めておけばいいではないか。どちらも活用する際の問題はコスト・財源だが、具体的にどうするのか。絵に描いた餅でなくてどちらも生かすなら、今まで以上にお金がかかるのではないか。都民の税金を1円も無駄遣いさせないのがわれわれ民進党の立ち位置だ。具体的なことはこれから都議会に委ねないといけない。コスト感覚を持って、納税者の目線で、知事の言っていることを具体的にチェックして、良いものだったら後押しする。だめだったら再考する。それが都議会議員の役割ではないか」と都知事の政策をチェックすることが都議会議員の役割であることを訴えた。

 米山候補は、自身が進めたいこととして葛飾区の救急医療体制を整えることや、災害に弱いと言われる葛飾区の災害対策を進めることなどとともに、もう一つ行政のチェック機能を挙げ桁。「今の都議会は、チェック機能の役割を果たしているか。豊洲の市場の問題、盛土の問題、なされていなければならないことがなされていなかった。私も(一級)建築士。この盛土の問題は断面図を見れば少なくともチェックできたが、都議会は見逃してしまった。チェック機能を果たしていないと思う」と自身の経験を都議会のチェック機能として生かしていくことを訴えた。

 他にも馬淵澄夫衆院議員、奥野総一郎衆院議員、東京都17区伊藤正樹総支部長らが応援弁士などを務めた。