野田佳彦幹事長は25日午後、東京都議会議員選挙の大田区選挙区から立候補している沢田大作党公認候補とともにJR蒲田駅前で街頭演説を行い、沢田候補への支援を求めた。

 中学時代は柔道、大学時代はアメリカンフットボール、その後は力士を経験したという沢田候補は、朝青龍や高見盛と同期。頚椎ヘルニアになって引退後は、自分のように怪我のために引退を余儀なくされる人が1人でも多く減らしたいとの思いで医療を学び柔道整復師、スポーツトレーナーとして活躍、企業経営者として経営にも携わってきたという。

 沢田候補は、「本当に困っている人を助けるためには政治行政が良くならないといけないのではと気づいた」と述べ、実現したい具体的な政策として、災害時に電柱の倒壊により避難や救急活動に妨げにならないように「電柱の地中化」や、子どもを持つ父親の立場から東京で子育てしやすいように小児救急医療体制の強化、子どものいなかった叔母様の介護をしてきた経験から高齢者が安心できる住居の確保、特別養護老人ホームの整備等を挙げた。

 「足が不自由で、災害時に逃げられないのではないかと不安に暮らしている人がたくさんいる。食べること、生きることに本当に困っている人に光を当てる政策を実現していく」と表明。「医療のプロであり、企業経営者の経験があることが私の強みであり誰にも負けない」と力強く宣言、支援を呼びかけた。

 野田幹事長は、「沢田候補は、具体的で地に足付いた政策を提案している。ぶれずに逃げずに堂々と戦っている沢田候補にぜひご支援をお願いしたい」と訴えた。

 そのうえで、加計学園の獣医学部新設問題をめぐり、政府・与党が何ら説明責任を果たそうとしないことをあらためて問題視。自民党の竹下国対委員長が「臨時国会を開会するかは都議選の結果を見て判断する」と発言していることから、「国会を開けるかどうかが都議選の結果にかかってるかも知れない。民進党候補者に1票を投じていただくことが国会の扉を開き、真相究明のための一歩になる」と説いた。

 豊洲市場移転問題では、小池百合子都知事が選挙直前に発表した「豊洲に市場を移転させ、築地の跡地を再開発する」との基本方針について、「あれかこれかが、あれもこれもになった。すでに皆さんの税金が6千億円が投じられているが、今後1兆円、2兆円となるのではないか」と指摘。膨大な予算になる可能性があるなか、経営者の感覚を持ち、無駄使いをただすことができる新たな力が必要だとして、沢田候補に期待を寄せた。

 演説会には、東京都連会長の松原仁衆院議員(東京3区総支部長)、井戸正枝東京4区総支部長、神奈川県議会議員で次期衆院選公認予定候補の早稲田夕季神奈川4区総支部長、市川佳子総支部長はじめ多くの自治体議員が参加した。