野田佳彦幹事長は26日、東京・東大和市にあるイトーヨーカドー東大和店前を訪れ、東京都議選で北多摩第1選挙区(東村山市、東大和市、武蔵村山市)から立候補している鈴木たつお公認候補と街頭演説を行った。

 野田幹事長は、民進党が都議会で720億円の無駄を見つけて、浮いた財源を子育て支援などに振り向けた実績を紹介し、「その無駄を見つけた『納税者の番犬』は民進党。そして、鈴木候補はずっとビジネスの世界で生きてきた。コストの見通しをし、財源を作っていく。それが経営感覚というものだが、それがしっかり染みついている『納税者の番犬だ』」と鈴木候補を紹介した。

 安倍総理が、友人である加計孝太郎理事長が経営する加計学園を優遇して国家戦略特区に誘致したのではないかとされる疑惑については、「『瓜田(かでん)に履(くつ)を納(い)れず』という言葉がある。どういう意味か。瓜田すなわち瓜畑。瓜畑でしゃがんで履物を履き替えようとすると瓜を盗んでいるように見えるからやめようという戒めだ。『李下(りか)に冠(かんむり)を正さず』。すももの木の下でかぶっている冠を直そうとすると、すももを盗っているように見えるからやめようという戒めだ。疑われていることはやるなということ。規制緩和でたった1校だけ選ばれた。それがたまたま友達か。瓜田に履を入れて、李下に冠を正したんじゃないか。瓜もすももも盗ってるんじゃないか。みんなが疑っている。その疑いを懸命にはらす説明責任を果たさなきゃいけないのではないか」などと安倍総理が疑惑の説明責任を果たすべきであることを指摘した。

 鈴木候補は、東京都で子育てをすることについて自身の経験を交えて、「お子さんを育てる若いお父さんお母さん、こういった方たちもおそらく子どもを育てることに負担感、不安を感じることがあると思う。少なくとも私は経験したことがある。決して今の東京都は子育てに対して優しい環境ではない。私も2児の父親だが、今の東京都は子どもを育てる環境が厳しい。わたし鈴木たつおは、現役世代のお父さんお母さんも、またご高齢者の皆さまも、誰もがこの東京に住むことに不安を感じない、そしてこの東京都に住んで良かった、東大和で生活して良かったと皆さま方が東京都に未来と希望を持てる、未来と希望を分かち合える東京を全力で作っていく」などと訴えた。

 街頭演説会には、他に竹田光明東京20区総支部長も参加した。