東京都議会議員選挙最終日の1日、野田佳彦幹事長は三鷹市選挙区から立候補している中村ひろし公認候補と三鷹駅前交差点で街頭演説会を行い、「都議選の1票は自民党の横暴政治ノーの意思表示でもある」と、中村候補への支援を呼びかけた。

 中村候補は「一見華やかに見える東京都の予算は13兆円、潤沢な予算があるかのようだが、保育園の待機児童問題ひとつとっても予算があるのになぜか解消しない。地域を回っても豊洲・築地の問題よりもこうした問題を何とかしてほしいという声の方が大きい」「東京都の潤沢な予算をどう使うか、どう決めていくかが問われているのだ」と指摘した。

 「小池都政になって少しだけ改革らしきものが動き始めたことは評価する」との見方を示したうえで、「大いに改革は進めた方がいい。特に少子化・高齢化が進む東京都で、財源が厳しくなるなかで、どういう優先順位で政策を決めていくかが問われる。こうした点を見える形にして都民が求める政治を進められるかどうかが今回の東京都議会議員選挙で問われている」「私、中村ひろしは東京都の改革を進めていく。同時に知事に対していいことはいいとはっきり言う。三鷹の街をよく知り、古い勢力と戦い、知事にもモノが言える人、この観点から選べば私中村ひろししかいない」と語り、都民の皆さんが求める政治を実現するために都政へ送ってほしいと呼びかけた。

 「この都議選は東京都の将来を決める選挙であると同時に、国政にも深く連動する」と語った野田幹事長は、国政において安倍内閣によるお友だち優遇政治が繰り広げられる中、この都議選の結果いかんでは、その優遇政治に待ったをかけることができると強調した。

 国民の貴重な財産である国有地を安倍総理の親しい知人に9割引の価格で譲渡された森友学園問題、そして岩盤規制の打破とは名ばかりで大きな岩盤にドリルで穴を開けたがそこを通って恩恵を被ったのは安倍総理の腹心の友だったという加計学園問題などを問題視。「国会が閉じてから次々と新しい疑惑が出てきているが総理も官房長官も逃げて、逃げて、隠れて、隠れて説明責任を果たさない。やましいことがないならば説明すべきではないか」と指摘した。こうした疑惑解明のための臨時国会を開くかどうかに関して自民党の国対委員長が「都議選の結果を見て判断する」と語ったことに野田幹事長はふれ、「だったら皆さん都議選の結果で示そうではないか。都政の改革のための1票は中村ひろしに。同時に森友学園や加計学園の疑惑解明のための国会を開催させるための1票は当地では中村ひろしに託していただきたい。自民党政権に対するノーという意思表示をこの三鷹から示してほしい」と力を込めて訴えた。