民進党選挙対策委員長
馬淵澄夫

 安倍政権の「1強政治」に対する審判が東京都議会選挙で下された。自分勝手で、傲慢な安倍政治を変更せよという回答が東京都民から突き付けられた。これまでの自民党都政にも審判が下され、自民党は過去最低の獲得議席となり、旧い都政の刷新を要求する有権者の意志が明確に示された。

 今回の都議選において、民進党は現有議席を下回る結果となった。民進党に応援をいただいた全ての皆さんに心から感謝するとともに、その期待を結果につなげられなかったことをお詫びする。

 獲得した都議会の民進党議席は、厳しい選挙戦を各地で必死に闘った仲間達の努力の結果であり、有権者の皆さんの期待や、様々な声が凝縮された貴重な議席である。ここを起点として、この東京都議会選挙の経験を糧に、東京における党の活動全般を見直し、体制を具体的に再構築する。東京から民進党を再生・強化していく取り組みを開始していく。

 都政に関わる課題は山積している。民進党は、都議会において、是々非々の立場から、知事の提案にしっかりと向き合い、小池都政に対する行政監視を強めていく。同時に、都政改革の前進のためには、しっかりと連携・協力していく。

 この東京都議会選挙を経て、「1強政治」に反対する有権者の声は、東京のみならず、全国に広がった。国民の多くが安倍政権の「1強政治」に反対し、真っ当な国会論議と民主主義の再生を求めている。

 民進党は、引き続き、森友・加計学園問題の真相究明を求め、臨時国会の早期召集を実現し、政府の説明責任を追及していく。また、10月に予定されている衆議院愛媛3区補欠選挙をはじめ、各地の選挙戦を通じて、国民の声に真摯に向き合おうとしない安倍政権を、民進党は、さらに追い詰めていくことを決意する。

以上