民進党代表 大塚耕平

 本日、板門店において、文在寅(ムン・ジェイン)韓国大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)委員長の間で首脳会談が行われた。北朝鮮が金正恩体制に移行してから初の南北首脳会談であり、直接対話の機会が双方の努力で作られたことを率直に歓迎し、朝鮮半島の恒久的な平和に向けての第一歩となることに期待したい。

南北共同宣言には、「完全な非核化を通じ、核のない朝鮮半島の実現」という文言が 盛り込まれた一方、金正恩氏が共同会見で非核化に言及することはなかった。 融和ムードは歓迎するものの、国際社会が求める北朝鮮の核・ミサイルの完全放棄について、 これまでより踏み込んだ非核化の意思が明確になったとは言えない。 

 今回の南北首脳会談では、現在準備が進んでいる米朝首脳会談の地ならしとして 様々なやりとりがあったと考えられる。日本政府は、米韓と緊密に連携し、 情報を収集・分析し、この時宜を捉え、完全かつ検証可能で、不可逆的な核・ミサイル・ 拉致問題の包括的解決に向けて、米朝首脳会談が具体的な行動を引き出す意義のある 会談になるよう、最大限関与をしていくことを求める。

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