野田佳彦幹事長は3日、定例の記者会見を国会内で開いた。2日に投開票が行われた東京都議会議員選挙の結果を振り返り、今後の国政での対応について語った。

 野田幹事長は、民進党の議席が改選前議員数から2議席減の5議席という結果になったことについて、「残念だが、都民の選択として厳粛にかつ謙虚に結果を受け止めたい」と述べた。

 都議選全体の結果については、「今回の都議選は、通常国会での自民党の極めて強権的な国会運営、また国会を閉会した後の稲田防衛大臣や自民党議員の発言などにより、国政での自民党政権のおごり、隠ぺい、権力の私物化などが大きなテーマになったと感じている。これに対して、都民は明確に安倍政権にノーという意思を示した。しかし、都議会選挙であったから都民ファーストが都民の怒りの受け皿となったということ。共謀罪や森友、加計疑惑などで民進党が政府・与党の問題点を明らかにして攻め込んでいったことが安倍政権への不信任、ノーという意思表示につながった自負はあるが、都議選の中で残念ながら存在感を示すことをできなかった。まずは東京都連によって今回の選挙結果を詳細に分析して、党本部として次の選挙の結果に生かしていきたい」と語った。

 自民党が大幅に議席を減らしたことについては、政府・与党で起きている数々の問題について政府・与党が説明責任を果たしていない表れだとして、「自民党の国対委員長は都議選の結果を見て国会を開くか開かないかを判断すると言っていたので、この結果を見れば明らかだろう。国会を開けというのが、都民の審判の結果なので、あらためて臨時国会の早期召集を強く求めていきたい。可能ならば今日の夕方にでも野党の幹事長・書記局長会談を開いて、臨時国会召集をあらためて要求する確認をさせていただければと考えている」と述べた。