災害対策部門・豪雨等災害対策本部合同会議

 民進党は7日、台風3号等による豪雨災害被害に対応するため災害対策部門・豪雨等災害対策本部合同会議を国会内で開催。甚大な被害が出ている福岡、大分両県等の豪雨災害の現状と政府の対応について内閣府、気象庁、国交省、海上保安庁からの説明や党福岡・大分両県連からの視察報告を受け、今後の取り組み課題について協議し、所要の対応を政府に対して要請した。 

野田佳彦幹事長

野田佳彦幹事長

 冒頭、野田佳彦幹事長があいさつい立ち、亡くなられた方にお悔やみと被害にあわれた方にお見舞いを述べるとともに、関係自治体と政府、とりわけ自衛隊が懸命に救援活動に取り組んでいることに謝意を示した。そのように緊迫した中にあって稲田防衛相ら政務三役全員が6日、防衛省を一時不在にした問題について「被災者の皆さんにとって迷惑なことであり、現場の隊員の士気にかかわる。あらためて稲田大臣の即刻罷免を強く要求する」と語気を強めた。

 6日から現地調査にあたっている党福岡県連の野田国義参院議員は「今現地で一番困っているのは、断水で飲み水がない、トイレが使えない。停電でテレビを見れず被害状況をつかめない。携帯電話を使えず、家族らとの連絡が取れない。こうしたことの一日も早い復旧が待たれている」「大量の土砂や流木が流れてきており、その撤去や処理も今後の大きな課題だ」などと報告した。

 このほか出席議員から停電問題に関連して「電柱も寸断され、その地域に電気が通っていない。(電力会社は)電源車をヘリコプターで持っていこうとしたが、地理的な関係で困難だったため、道路を復旧させたうえで運ぶことを検討している」との報告や「バッテリーをヘリコプターで落下させるなど、電源確保をどう進めているのか」などの質問、「水害で流された太陽光パネルは光が当たると発電してしまうので触らないようにとの通達が出ている」との注意喚起等があった。

 また、民主党政権時の経験を踏まえ政府に対して「国交省地方整備局で保管してあるパーテションを避難所に届けてプライバシーを守り、安心安全を確保できるようにしてもらたい」「前線の動向にもよるが、今後西日本中心に他の地域で集中豪雨が発生する可能性もある。初動が早くなるように事前に準備をしておいてもらいたい」などと要請した。

 会議には、松原仁、玉木雄一郎、重徳和彦の各衆院議員、羽田雄一郎、芝博一、福山哲郎、川合孝典、小林正夫、大島九州男、白眞勲、古賀之士の各参院議員が出席した。