野田佳彦幹事長は7日、国会内で定例の記者会見を開いた。野田幹事長は、九州北部豪雨から1カ月が経過したことに触れ、「この災害で36人の尊い命が失われた。心からご冥福を祈る。現在530人が避難生活を余儀なくされている。被災された皆さまにあらためてお見舞い申し上げたい」などと述べた。そのうえで、「繰り返される災害からいかに国民の安全、生活を守るかが政治の大きな課題だ。災害が発生した場合、高齢化・過疎化が進む地域でどのように復旧・復興や被災者の生活再建を図っていくかという課題も明らかになってきた。民進党もこうした課題に正面から取り組んでいきたい」と党として災害対策に取り組んでいく決意を語った。

 10日に開かれる衆院安全保障委員会と参院外交防衛委員会の閉会中審査に安倍総理や稲田・前防衛大臣が出席しないことについては、「(総理)本人自身が繰り返す丁寧な説明を実際の行動で示すという様子が全くないことは残念だ」と批判した。森友学園問題で財務省担当者の音声録音が報道されたり、加計学園問題でも2年前に加計学園の担当者が政府のヒアリングに出席していたことが明らかになったことにも触れ、「国民の説明を求める声はさらに高まっていると思う。こうした国民の声に応えるのが野党第1党の務めであり、新執行部発足までの間、現在の執行部で追及の手を緩めることなくしっかりと取り組んでいきたい」と強調した。

 江崎沖縄・北方担当大臣が「(国会答弁は)役所の原稿を朗読する」「(北方領土問題は)素人だ」などと発言したと報道されていることについては、「もともと総理からの要請に対して体力の問題を含めて断ったという報道を見た」と大臣の職務をやる気がないと説明。「追及されて辞めるよりは、もともとやる気がないのであれば早く辞められた方がご自身のためになるのではないかと思う。北方領土の問題に素人というのは、これは関係者はがっかりだ」と江崎大臣の辞任を求める発言をした。