民進党安全保障調査会
- 北朝鮮が9日、米領グアム周辺海域に弾道ミサイル4発を同時発射することを検討、準備している旨発表した。累次の国連安保理決議に明白に違反し、断じて容認できない挑発行為である。北朝鮮が速やかに計画を撤回し、更なるミサイル発射を繰り返さないよう強く求める。
- 同時に、北朝鮮のミサイル発射、そして核開発を阻止するためには、先般安保理で採択した追加決議はじめ経済制裁を徹底する必要がある。強固な日米同盟を背景に、韓国、中国とも緊密に協議することが極めて重要である。
- また、政府には、北朝鮮が発射に失敗し、日本にミサイルが落下するなど不測の事態に備え、PAC3の適切な展開を含め国民の安全確保に万全の態勢をとるよう求める。
- こうした中で、北朝鮮側とトランプ米大統領が互いに厳しい言葉で応酬し、米朝間の緊張が高まっていることを強く懸念している。メルケル独首相が「激しい口調は問題の解決につながらない」と述べたとおり、今こそ冷静な対応が求められている。トランプ大統領は、武力行使につながりかねない過激な発言を控えるべきであり、安倍総理も、日本国政府として自制を求めるべきである。
- 武力紛争となれば、各国市民を巻き込む極めて甚大な犠牲を生む。緊張が高まる現下の北朝鮮情勢を打開するには、近隣諸国との不断の信頼醸成を含めて冷静に日本の外交力を発揮することが最も重要である。
以上