民進党の増子輝彦幹事長と平野博文国対委員長、希望の党の古川元久幹事長と泉健太国対委員長が3日、統一会派問題について名古屋市内で会談した。

 民進党が立憲民主、希望の両党に提案した統一会派に向けた申し入れの内容について民進党側からあらためて説明し、意見交換を行った結果、民進・希望の両党間で統一会派の協議を開始することで合意に達した。

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 会談後に共同で記者会見した増子・古川両幹事長と記者団との一問一答の概要は次の通り。

 記者 どういう話をしたのか。
 増子 松の内にこういう時期に私どもも、精力的に希望の党との統一会派に向けての協議を事実上、今日からスタートさせていただいた。大変生産的にいい話ができたと思っている。今日、私どもは先に示していた基本方針に基づいて、あらためてそれについて詳しく説明した。希望の党から話があると思うが、来週できるだけ早い時期に、あらためて両方で協議をするということになり、民進、希望が一歩前に協議という形の中で進めていくことに合意した。
 古川 増子幹事長、平野国対委員長と、民進党との統一会派に向けての協議をした。まずは先日、民進で作った統一会派に向けての申し入れ書について内容の説明をいただいた。その上で、両党で今の安倍1強政治に対して、野党として出来る限りの協力態勢、特に国会で連携を強めていく、その必要性については両党で一致して、それに向けて、協力関係としての一つの在り方として、統一会派、そこに向けての協議をこれから開始をしていくということで合意したところだ。私からは、民進は3党での統一会派結成に向けて、立憲にも協議の交渉をお願いしているという話を聞いている。しかし、立憲はそれに応じていないということだ。私からは民進党に、立憲との協議が大成されない、そういう状況の中でも私どもと協議していくつもりがあるかと確認をしたところだ。
 増子 私ども原則的には3党一緒に統一会派を作りたいということだ。しかし、残念ながら現時点ではそれが難しい状況にあるが、立憲にはしっかりあらためて明日、明後日に福山幹事長に申し入れをさせていただいて、「ぜひ協議の場を作ってほしい」とお願いするつもりだ。一方、希望とはこのまま協議を進めていくということでお互い、了解に達した。引き続き、希望と一緒にこれから安倍政治に対峙(たいじ)し、国民生活をわれわれは重視していく立場からも、ぜひこの協議を生産的に前向きに進めて行くということで、これも双方で合意をしたところだ。

 記者 統一会派の結成に向けた協議を始めるということは、方向性は同じなのか。
 古川 安倍1強政治に対峙していく野党として、協力関係を結ぶと。そこは統一会派ということに至れば、それに越したことはないと思っているが、その点はこれからまさに協議をする。統一会派に向けての申し入れということなので、最終的なゴールは統一会派というのを目指して、これから協議を開始していきたいと思う。しかし、それが決まったというわけではない。目指す方向は同じということだ。

 記者 立憲は難しい中で、場合によって2党での統一会派も視野にあるのか。
 増子 原則に、私どもは安倍1強政治に対峙するためには、野党が一致結束していくこと。特に3党が一緒にいくことが基本原則だから、その線はこれからも継続していきたい。しかし協議が進まないことは、われわれにとっても政治の不作為になるという危機感がある。希望としっかりと協議を進めることで、その考えに合意をしている。どういう形になるか分からないが、いずれにしても政策の一致、あるいは理念等々が希望と一致するという方向で努力したいと思う。

 記者 申し入れ文書にある、安保法制についてのやりとりはあったか。
 増子 基本的にその説明もさせていただいた。どのような形で希望の党でそれを受け止めていただいて、希望の党がどういう形で示すか。これからがいよいよスタートだ。説明をさせていただいたところだ。
 古川 今日は説明をうかがった。説明を踏まえて、これから私ども党の中でも検討していきたいと思う。

 記者 古川幹事長から内容説明に対して、どのような受け止めを増子幹事長に伝えたか。
 古川 今日はまさにご説明を丁寧に受けたということなので、説明を受けてこれから党の方で検討させていただくと答えた。

 記者 両党それぞれ、党内での議論はどう進めるか。
 増子 わが党は先般の地方の議員も含めて両院議員懇談会、議員総会を開催して、この協議をスタートすることの承認をいただいた。適時、私どもは拡大執行役員会を開きながら経過の説明させていただきたいと思う。しかるべき時期には当然、両院議員総会、自治体議員にも、組織の皆さんにも集まっていただいて、一定の方向性を示すことができればなと思っている。これはやはりわれわれ4者、幹事長、国対委員長だけの決定事項はあり得ないので、適時説明していきたいと思う。
 古川 われわれの方は、年末の臨時役員会で協議のテーブルに着くことの了解を得て、今日のスタートに至ったわけだ。来週早々にも役員会を開催して、今日の協議内容を報告して、その先の協議の在り方について決めていきたいと思っている。

 記者 希望の党は、民進から受け取った申し入れ書の「安保法制の違憲部分を削り」について、考え方が違うということで役員会で確認したと聞いているが、そういった話は今日の会談で出たのか。
 古川 前回の役員会の時には、こういう紙をいただきましたということで、内容について特に議論していない。まさにこれから、今日のご説明も踏まえて、党の中で検討していくということになると思う。

 記者 立民サイドとはまだ会うところまで行っていないという理解でいいか。
 増子 昨年の暮れに福山さんと電話で話して、「できれば正月3が日の間にでも会いたい」と思っていたが、残念ながら会う機会がないので、明日以降、福山幹事長には日程調整をお願いしてあるので、たぶん一両日中に私に何らかの連絡があると思う。その時点でさらなる私どものお願いのペーパーを出したいと思う。このことについては既に電話でも話しているが、お互い確認したとおり立憲は立憲とやる。希望は希望とやる。この幹事長の協議を進めていくということで、さらなるお願いをしているので、正式なペーパーを出したいと思う。

 記者 立憲と希望、両党で段差がついたように見える。あくまで3党での統一会派を目指すのか。場合によっては別の組み合わせもあるのか。
 増子 原則は、3党で一緒にできれば大変ありがたいと。そういう風にしたいと思っている。

 記者 立憲サイドへのさらなるお願いは、立憲は「希望を含めた統一会派はできない」という趣旨の回答だと思うが、それをクリアできるようなお願いをするのか。
 増子 それは協議の場をまず作ってほしいということだ。3党一緒のテーブルでは無理だから、しからば立憲さんは立憲さんと私どもとしての協議の場を作ってほしいと。一方、希望とは希望とでお作りいただきたいと。今回、そのことを踏まえて両者で初めて正式に協議の場をスタートさせた。立憲にもぜひ協議の場をお作りいただければという願いを込めての私どもの思いだ。

 記者 基本方針を変えることはあるか。
 増子 いや、あくまでもわれわれが提示している基本方針に基づいての協議の場だ。これはあくまで私どもの考えだ。それぞれの立場の考えがあると思うので、そこで初めて協議は積み重なっていくと思う。そういう場をぜひお作り願いたいというお願いだ。

 記者 22日に通常国会が召集される。統一会派について、いつまでに結論を出す考えか。
 増子 先ほど来、古川幹事長と私と共通しているが、安倍1強政治に対峙するためには、今年の通常国会、極めて重要な国会になるんだろうと思っているから。できれば、通常国会前に何らかの形できちんとできればいいなという強い願望はある。
 古川 もちろん今、増子幹事長がおっしゃったように、できるだけ早くまとまれば、それに越したことはないと思うけれども、しかし、そこのところは、しっかりわが党としても、わが党の立ち位置、そして考え方、そういうものを合意ができると、民進さんとですね、合意ができるということが大前提であって、そうしたことができれば、早いに越したことはないと思っている。

 記者 先般、希望の(愛知)県連が設立された。統一会派の動きと県連レベルでの両党の協力。ひいては愛知では地域政党への影響はどう考えているか。
 古川 地域レベル、国レベル、当然、連携が強まれば、それはそれだけ自民党に対峙していく意味での大きな力になると思う。連携できるところは連携関係を強めていくことは好ましいことだと思っている。

 記者 3が日に名古屋で会談した。この経緯を説明いただきたいのと、次回以降の会談がいつ行われるか。
 増子 今日、3日にこのような形になったのは、できるだけ私どもとしては、通常国会に臨む態勢を1日も早く作ることが、われわれ、国民の皆さんに対する責任だという思いを持っていたから、しからば、それぞれ予定があるだろうから、私が名古屋に足を運びますということで、快くこの日の会議になったということで感謝している。次回は来週できるだけ早い時期に、このような形の中での会議を進めていきたいと思う。決まったら正式に連絡させていただく。

 記者 次回は政調を交えないのか。
 増子 原則的には今後、そういう機会もあろうかと思う。当然、政調会長にお互い入ってもらうことで、今日も話が進んでいるので、そういう機会もあると思う。
 古川 基本はこの2幹2国でやっていきたいと。必要に応じて政調会長にも入っていただくということになると思う。

 記者 希望の役員会をやってから、2幹2国か。
 古川 まあ、たぶん、そうなるのではないか。
 増子 私どもは経過報告をしながら進めていきたいと思う。希望の都合もあると思うので、踏まえてやっていきたいと思う。

会談する民進・増子幹事長と希望・古川幹事長ら

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