増子輝彦幹事長は29日午後、定例記者会見を党本部で開き、(1)衆院予算委員会質疑(2)今後の党日程――等について語った。

 同日から始まった衆院予算委員会の2017年度補正予算に関する基本的質疑で30日に予定される無所属の会の原口一博議員の質疑に期待感を示した。

 今後の党日程に関して、29日夕に臨時常任幹事会、30日13時に拡大執行役員会、31日夕に常任幹事会を実施し、2月4日には定期党大会を開催する旨を報告した。

 現職の稲嶺進氏が立候補した28日告示2月4日投開票の沖縄・名護市長選に関連して、27日に野党各党の代表が揃って同市内で街頭演説会を行ったことについてもふれ、「大変たくさんの方にお集まりいただいて非常にいい反応だったので、しっかりと勝利に向けてわが党としても県連と連携しながら対応していく」と表明した。

 また、「週末のわが党にとってうれしいニュース」として、元民主・民進党衆院議員の楠田大蔵氏が太宰府市長選で、元民主党衆院議員の柴橋正直氏が岐阜市長選にそれぞれ当選を果たしたことを上げ、「かつてわが党に所属していた元衆院議員の二人がそれぞれ市長選に当選した。ともに自公推薦候補を破ったというところに大きな意味があると思っている。お二人の今後の地方自治体での活躍を期待したい。できるだけご支援もさせていただく」と話した。

 同日午前の衆院予算委員会で質問に立った自民党の堀内詔子議員が、与えられた時間の前に質問を終えようとした問題について記者からの質問があった。自民党は今国会で与党の質疑時間が足りないと主張して、野党の質問時間を削り与党分を増やした経緯があるが、質問を終えようとした堀内議員は抗議のやじで場内が騒然となったので慌てて発言を続け、持ち時間を使い切った。この点に関して受け止めを問われた増子幹事長は「残念なことであり、こういうことがあってはならないと遺憾に思っている。質問時間について、昨年の衆院選後の特別国会から、与党の横暴さが非常に目立つということを考えれば、しっかりと自分たちが主張した質問時間ならは、時間を余すなんてことは言語道断であり、それであるならば一日も早く前のような質問時間の配分に戻してほしい」と指摘した。