羽田雄一郎参院幹事長は13日、定例の記者会見を国会内で開いた。

 佐川宣寿前財務省理財局長や安倍昭恵総理夫人の証人喚問に与党が応じずに国会審議が進まない中、衆院で可決した予算を参院が受け取ってから30日で自然成立してしまうことについて羽田幹事長は、「どういう戦い方をしていくのがいいのか、執行役員会等で議論を深めていこうと今朝も緊急で執行役員会を行った」等と述べ、今後も何か議論すべき点があれば執行役員会を随時開いて党の方向性を決めていく考えを示した。

 麻生財務大臣が決裁文書を改ざんしたのは理財局の一部の職員であるとしていることについて、記者団から受け止めを問われると、「本省が関わって(改ざんが)行われているのであれば、行政府の職員だけに責任をなすりつけて政治家が逃げるなんてことはできない」と強く批判し、「麻生財務大臣の責任は重い。ご自身の進退を考えていないと言っているが、それでは済まされない」と麻生大臣の進退に言及した。

 安倍内閣全体の責任をどう考えているかという質問には、「今までの麻生大臣や安倍総理の答弁を聞いていれば、何もなかったような形で進めようとしていたわけであり、そういうものをひもといてみても安倍総理、麻生大臣の責任は大変重い」とし、「今後、麻生大臣のみならず安倍総理の責任もしっかり追及していく」と安倍総理の責任も追及していく考えだ。