羽田雄一郎参院幹事長は27日午後、定例の記者会見を国会内で開き、森友問題の真相解明に向けて、今後もしっかり取り組んでいくと表明した。

 羽田参院幹事長は、同日午前中に参院予算委員会で行われた佐川宣寿前国税庁長官に対する証人喚問について、「2018年度予算審議の最終盤で、佐川氏の証人喚問がやっと実現できた。残念ながら、佐川氏からの答えは『政治は関与していない』『昭恵総理夫人は関係ない』というところは間髪入れずに答えるが、その他のことは刑事訴追の関係で答えられないと、はぐらかす答弁しか出てこなかった」と指摘。その上で、「これで終わったとは思わない。佐川氏以外の方もしっかりと喚問しなければはっきりとしたことは分からないということが分かってきた。予算委員会、国会対策委員会ベースで要求していく」「参院国土交通委員会の予算の委嘱審査の中で、森友学園問題について集中審議をするべきという話をしている。各委員会でいろいろな形で追及していかなくてはならないと考えている」と話し、今後も厳しく追及していく考えを示した。

 今後、さらなる証人喚問をどう実現していくのかとの問いに、「業者は国、森友から頼まれて(報告書を)改ざんしたと言っている。国交委員会等で追及し、新たなものが出てくれば予算委員会でしっかりやるべきということになる」と答えた。

 与党側は真相解明に消極的になる可能性が高いのではないかとの質問には、「国交省は、聞き取り調査を一切やっていないという現状がある。財務省だけの責任のような話になっているが、国交省の大阪航空局が大きく関わってきた。国交省は何もしなくていいのかと。そういうことを詰めていくことで、佐川氏の答弁との相違などが出てくる」と話し、足場固めをしながら追及していくと述べた。

 国会外での活動については、「(本部として)中央街宣を一度行い、地方組織にも街頭活動を行うよう要請した。今後も継続していく」と述べた。