民主党の安住淳国会対策委員長代理は25日、維新の党の石関貴史国会対策委員長とともに、自民党の佐藤勉国対委員長と会談し、26日以降の国会運営について申し入れた。

 会談後、安住代理は記者団の取材に応じ、(1)26日の衆院本会議が与野党の合意がないまま衆院議院運営委員長の職権で開催が決めらたことについて抗議したこと(2)甘利経済再生担当大臣の疑惑について27日中に記者会見し、調査結果を開示するよう申し入れたこと――を明らかにした。

 安住代理は、「与党側は29日から衆院予算委員会を予定しているが、われわれ野党は記者会見を聞いた後、調査をさせてもらう時間が必要だ。それができないと29日以降の日程協議に重大な支障を来す、ということを申し入れた」とし、これに対する自民党からの返答を待って、26日の時化を院本会議等への対応を決めたいとした。「政治日程を優先して疑惑を隠したり、意図的に調査結果の公表を遅らせるような態度を取れば、われわれとしても全面対決をせざるを得ない。そもそも甘利大臣自身が、受け取ったかどうかはよく分かっているはず」とも述べ、国会を正常に運営するために早期に誠実な対応が必要だと強調した。