民主党は29日、都道府県連の幹事長らの参加を得て全国幹事長会議を党本部で開いた。岡田克也代表、枝野幸男幹事長が維新の党との合流についての協議の経過と合意内容、今後の手続きなどを説明し、意見交換した。

 この中で岡田代表は「これまで民主党が厳しい時代に党を支えていただいた党員、党所属議員の皆さんに対して感謝の気持ちでいっぱいだ。ただ、安倍政権の暴走を止め、政権交代を実現するためには、この民主党をもう一つバージョンアップしていかなければいけないと考え、維新の党と協議を重ねてきた。安倍政権の憲法無視、そして憲法改正を公然と言うようになったという非常に危機的な状況。他方でアベノミクスのもとで国民生活が守られない。そういった中で参院選挙が行われる。ここでしっかり踏ん張らないといけない。何としてもここで安倍政権の暴走を止めるための(野党の)大きな固まりをつくりたい」と維新の党との合流を決断した理由をあらためて説明した。

 22の道府県の参加者から新党の理念や党名、地方組織合流の時期や手順などについて質問や意見、要望などが出された。「地方の党員・サポーターや自治体議員にも情報はなるべく早く知らせてほしい」「決まってしまう前に地方組織も意見表明できる場を設けてほしい」などの要望には枝野幹事長が「最大限努力する」と約束した。岡田代表は「参院選まであとわずかだが、まだ時間はある。党が一丸となってしっかり国民にアピールし、自民党政権を倒し、もう一度政権交代を目指していこう」などと議論を集約した。

全国幹事長会議

全国幹事長会議