民主党は10日夜、両院議員懇談会を党本部で開き、維新の党と合流に向けて準備を進めている新党名・綱領・政策について所属議員の意見を聞いた。

岡田克也代表

岡田克也代表

 岡田代表は冒頭のあいさつで、それぞれ検討チームを作り維新の党側との協議を重ねてきており、党名に関しては検討チームから中間報告があり、綱領・政策に関しては案がまとまったとして、活発な議論を呼びかけた。

 党名に関しては党名検討チームの赤松広隆最高顧問が協議の経過について、「密室の中での決定でなく広く国民の皆さんの声を聞く」との方針で一致し、4日から6日にインターネットやファックスでの党名案の募集を行い、約2万件の応募があり、「民主」を含むものが6352件、「維新」を含むものが570件だったことなどを紹介した。両党間協議を経て18日までに絞り込みを行い、新党協議会に報告する考えを示した。

 この報告に対して12人の議員が発言し、「党名変更後は党員・サポータにしっかり知らせてほしい」「『民主党』という党名は国際的にも通用するのでその普遍性は残した方がいい」「英語名にしたときも通用し、100年持つ名前に」「決意を持って進むためにも十分協議して決めてほしい」「比例で民主と書く人もいるので略称民主となるようにすべきだ」などの意見が出た。

 綱領・政策に関しては検討チームの長妻昭代表代行が維新の党との間でまとめた綱領案について報告。党内で細かい語句にまで丁寧な議論を重ねて作成した現在の民主党綱領に準じる表現・内容を盛り込んだ、などと説明した。

 この報告に対しては25人から発言があり、「目指す社会を表現するような書きぶりにしてほしい」「民主中道など、どの立ち位置を目指すのかを書くべき」「具体的な提案や自民党との違いははっきり出した方がいい」「先人たちが重ねた歴史を尊重するものに」「改革政党に関する表現に工夫を」などの意見が示された。

 岡田代表ら執行部は、党名については両党間で十分協議を重ねると表明。綱領・政策に関しては来週に再度両院議員懇談会を開き、意見交換を重ねることになった。