民進党は20日、両院議員懇談会を党本部で開き、16日の全国幹事会・自治体議員団等役員合同会議で了承された立憲民主党・希望の党の両党と次期通常国会前に統一会派結成の交渉をすることを中心に議論した。

 大塚耕平代表は冒頭のあいさつで、「国政はわれわれの改革の動きを待ってはくれないので、予算そして国会終了後に起きているさまざまな事案に対して、それぞれの立場で積極的に職責を果たしていただければ幸いだ。本日はのちほど先週行われた全国幹事会での議論の模様を報告して若干の提案をさせていただき皆様方のご意見を拝聴したい」と呼びかけた。

 両院議員懇談会終了後、記者団からの取材に応じた増子輝彦幹事長は、立憲民主党と希望の党との統一会派結成の交渉をすることを26日を予定する両院議員総会に諮ることを明らかにしたうえで、(1)統一会派結成の交渉をすることを決めるにあたり、党の基本的な考え方を26日に予定する両院議員総会と全国幹事会の合同会議に提示すること(2)これまでの党改革に関する議論を踏まえて執行部としての現時点の考えを大塚代表が26日の合同会議で示すこと――について両院議員懇談会で了承されたことを報告した。

 統一会派結成の交渉をすることは両院懇談会でおおむね了承されたのか記者団から問われると、「両党に統一会派の申し入れをする際の原案のようなものをなんとか26日の会合で出してほしいという要望が非常に強かった。そのため、交渉することを承認いただく前提として、考え方・政策・理念等について取りまとめて提案することを了承していただいた。それを踏まえての決定となるので、まだ確実に交渉に入るという感触を得ていない」と議論を終えての感触を語った。

 立憲民主党が統一会派を拒否する報道がされていることについて意見はあったのか問われると、「代表・幹事長同士がこの問題について話し合う機会を持っていないので報道で判断することはできない。あくまでも統一会派の交渉に入ることを承認いただければ虚心坦懐(たんかい)、場を設けていきたいと思っている。報道内容への意見は出なかった。われわれも先入観、予見を持って交渉するのではなくて、まっさらな気持ちで交渉する」と説明した。

両院議員懇談会で答弁する大塚代表

両院議員懇談会で答弁する大塚代表