枝野幸男幹事長は12日午後、遊説先の石狩市内で記者団の取材に応じた(写真右は、衆院北海道5区補欠選挙に立候補を予定する池田真紀さん)。

 4月12日公示、24日投開票の衆院北海道5区の補欠選挙の位置づけを問われた枝野幹事長は、「民主党にとってではなく、日本の民主主義と立憲主義にとって決定的な大事な戦い」だとあらためてその意義を強調。「若干出遅れ感があったが、多くの皆さんに支えていただき相手の背中に手が届きそうな状況だと思っている。ここから1カ月でしっかりと背中を超えて前に行ける可能性はあると思っている」と手応えを示した。

 池田真紀候補予定者の演説への評価を問われると、「『上手いじゃない』と言った方がいいのかも知れないが、ご本人は現場を知っているし、当事者である側面もあり、もっともっとそうしたところを短い言葉でしっかりと伝えれば、もっともっと本人の魅力的が伝わるのではないか」とコメント。池田候補予定者の魅力については「なんといっても、ふつうの暮らしをしてきた、ふつうの人であること」とアピール。「今の政治に足りないのはこういう視点や声であると思っている。非常に親しみやすいキャラクターだと思うので、上から目線に見られがちな政治に対し親しみやすい政治というのは多くの皆さんの理解を得られるのではないか」と述べた。

 次期衆院選挙での共産党との選挙協力についての質問には、「『選挙協力』という言葉は、非常に多義的で人によって使い方が違うので私どもは『選挙協力』という言葉は使っていない」と前置きしたうえで、「自民党に漁夫の利を得させるようなことはできるだけ避けようという取り組みのなかで、それぞれの地域、政党の立場でそのための最大限のことをやっていただいていると思っている。まずは補欠選挙、参院選挙に向けてできることから着実にやっている」と述べた。