岡田克也代表は4日、地方行脚で訪れた秋田県大館市で記者団の質問に応じた。

 岡田代表は同市内での集会で地域住民から上がった先々への不安の声に対し、「やはり農政が安定していないことが非常に大きな理由だ。戸別所得補償制度は4年間(民主党3年、自民党1年)やって、多くの方々に非常に評価されたにもかかわらず止めてしまい、その後がない。『減反やめます』『飼料米に補助金をたくさん出す』など、今の政府はなかなか持続可能とは思えない政策をやっているので、農家の皆さんが不安に思うのは当然だ。もう少し納得できる持続可能な農政をやっていかないと、子どもたちにも『後をやってほしい』と言えないということになる」と指摘した。

 県内での一連の視察の印象を問われると、「秋田の北部にもいろいろな地域性があると思うが、しっかりと農業に取り組まれている地域だと思う。そういうところが不安を抱えているというのは、政府の責任は重い」とコメント。

 参院選挙秋田選挙区については、「だいぶいい形ができてきたので、あとはそこにどれだけ中身を詰め込んでいくかだ。32ある1人区が勝負であり、しっかりと頑張ってもらいたい」と期待を寄せた。

 争点については、(1)憲法、特に9条の平和主義(2)国民生活、経済――の2点を挙げ、「集団的自衛権の行使を限定なく認める自民党の憲法改正草案について議論したいと思う。私は憲法の平和主義を完全に変えてしまうものだと考えており、反対だ」「アベノミクスが行き詰ったなかでこれからの経済政策をどうしていくかということ。やはり所得の再分配、格差の是正などが持続的な経済成長につながっていくとわれわれは考えている。とにかく経済を大きくして、待っていればいいことがあるということだが、アベノミクスは機能していないという結論は出たと思う」などと述べた。